星野源@中野サンプラザを観ました

星野源@中野サンプラザを観ました

ツアー『エピソード2以降』のファイナル、中野サンプラザ。
詳しくは、ライター前島耕がライヴレポを書いてくれるので、
明日アップなので、そちらをぜひお読みいただければ、
なのですが、私も少しだけ。

とにかくもう、濃密な時間でした。
よくもまあこれだけ、と唸りたくなるくらい、ほんともう、
死と生の歌ばっかり。
いや、そういうアーティストなのは重々知ってるつもりでしたが、
このキャパで、この歌と演奏のクオリティで、そういう曲たちが
だーっと目の前に並ぶと、なんかもう、静かに、じわじわと、
確実に、そして、ものすごい力で、圧倒されます。

明日死んだらどうしよう。

とか、

明日死なれたらどうしよう。

とか、そんなような、すごくシンプルですごく本質的なことが、
頭の中をぐるぐる回りっぱなしになる。
ライヴを観て、曲を聴いて、歌詞のひとことひとことに入り込んでいくうちに。

ただ、それ、「星野源はこう言っている、じゃあ自分はどうしよう」
みたいなことではない。
そういう「誰かと比較した自分」みたいな話じゃない。
ただ、自分の思考が、どんどんそっちの方につっ走っていってしまう。

あと、「人と向き合う時の自分には、こんな傾向がある。
それ、結構、間違ってる」とか、
「こんなふうな局面では、こんなふうに逃げるクセが自分にはついてる」
とか、「最近自分が、ああいうタイプの小説は読めなくなっている
っていうのは、自分のこんな弱点の表れなんじゃないか」とか、
「このまんまで、こんな気持ちや、こんな気分や、こんな考えの
まんまで、生き続けることにならないためにはどうしたらいいのか」
とか、そんなようなことも考えました。

何を書いてるんだかわからなくなってきましたが、
というか「いい歌といい演奏なんだからなんも考えずに
楽しめよ」って気がしますが、でも、そういうライヴでした、
僕にとっては。
つまり、ものすごく、よかったということです。

ライヴの途中で、「暗い歌とくだらないMC」みたいなことを、
星野くん自ら言ってたけど、それ、必然的に
そうしてるんだなあ、と思った。
くだらないMCが間にはさまらないと、ちょっともう、どんどんはまりこんで、
ライヴ終わる頃には、えらいことになっているかもしれません。


あとふたつ。

・今回のオープニング&アンコール前の映像MCは、椿鬼奴さんでした。
昔の洋楽のヒット曲(ボン・ジョヴィとか)を力いっぱい歌うだけで
おもしろい、なんでおもしろいんだかさっぱりわからないけど大笑い
してしまう、というこの方の芸、強力だなあ、と、観るたびに思います。

・これ、いつもだけど、ライヴを終えてステージを去る時の、
星野くんのお辞儀のしかたって、舞台で芝居やる俳優の形ですよね。
私、ほぼ大人計画関係の芝居しか観たことないんだけど、
松尾さんもクドカンもほかの役者のみなさんも、必ず、
両膝のへんに両手を当てて深々とお辞儀する、あの形です。

だからどうした。
いや、どうもしないんですが、星野源のライヴを観てる時間って、
この人が俳優でもあることを完全に忘れているので、
途中のMCで「11人いる!」の話をした時と、
最後のこのお辞儀の形を観た時に、「あ、そうだ、役者だった」と、
思い出すのでした。
という話でした。

写真は終演後のご本人。
おつかれさまでした。
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