表題曲の“orion”は、TVアニメ『3月のライオン』第2クールエンディングテーマとして制作された1曲ですが、「恋愛」をテーマにしたとのこと。
発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』3月号には、これまでの米津の曲作りとは異なる理論で生み出されたこのシングル、そして、昨年12月に発売した単行本『かいじゅうずかん』収録の書き下ろし楽曲“love”についてのインタビューを掲載。
その発言の一部をお届けする。
●将棋は、向かいに対局者がいて、ひとりじゃ完結しない。音楽も自分という人間と、それを聴いてくれる人という一対一の関係性があって。似通ってる部分があるなあと思ったんですね。そういうものをすべて包み込んで、一番純度高く表現できる何かってなんだろうなって考えた時に、一番自然な答えが「恋愛」だった
●羽海野チカさんのマンガは昔から好きで、彼女のほんの小さな心の機微も残さず表現してやろうっていう、男気じゃないけど(笑)――何かを表現しようとする者にとって、一番大事なことをちゃんとやれている人なので。ひとえに羽海野チカさんという存在があって、彼女が作るものにあてられてしまった結果なのかなと思います
●自分の感覚だとか、痛みだとか……言ってしまえばそういうもので商売してる人間なんで、自分は。自分が今まで培ってきた、孤独だとか、痛みだとか、そういうところから生み出された美しい音楽を使って、社会的な生活を送ってるわけじゃないですか、音楽を作る人間っていうのは
●「個性的ですね」って、賞賛の意味でよく言われたりする人間なんですけど。個性的で良かったことなんてひとつもねえぞ? って(笑)
●昔だったら絶対“love”なんてタイトルつけなかったし。なんのてらいもなく“love”って――自分でもちょっとおもしろいなと思ったりもするんですけど。それができるようになったっていうことは、自分としても、すごく大きなことだなと思います
続きは発売中の『ROCKIN’ON JAPAN』3月号で!