前作『文明開化』から11ヶ月ぶりにリリースする今作について、メンバーは「自信作です」と言っていた。
だが今作に至るまではかなりの葛藤があったという。
自分たちの音楽は時代に逆行するのでないか? いまの音楽シーンで浮くのではないか? だが、それでも、いや、だからこそ、今作で鳴ル銅鑼は本当に自分たちらしい音楽とは何かを突き詰めている。
今回のアルバムで彼らは、ファンタジーより人間味を、わかりやすい商業音楽ではなく痛みや苦しみを吐露した音楽を目指した。
毒気を剥き出しに作り上げてこそ音楽であるという今作で貫かれた鳴ル銅鑼のスタンスは、この先、彼らがバンドを続ける上で守るべき指標であり、美学だと思う。
インタビューで三輪和也(Vo・G)は「このバンドは30歳からがかっこいい」とも言っていた。
まだ20代後半の彼らは、そういう意味では過渡期だ。
『汎神論』という作品には、ようやく自分たちの音楽に年齢が追い付いてきた今しか鳴らせない鳴ル銅鑼の音が詰まっている。
このインタビューは次号『ROCKIN'ON JAPAN』10月号に掲載です。(秦理絵)
鳴ル銅鑼に取材!毒と人間味が溢れる『汎神論』はメンバーの自信作
2017.08.18 21:53