ずっと真夜中でいいのに。のライブはいつも客席とステージ上の境界線が溶け出して日常と非日常がグニャグニャになる衝撃を味わわせてくれる。
そして今回の「オンラインライブ NIWA TO NIRA (有料)」は画面の向こう側とこちら側の境界面が溶け出して、やはり日常と非日常がグニャグニャになる衝撃そのものだった。
いつもは非日常の中へ私たちが侵入する感じだけど、オンラインのずっと真夜中でいいのに。は非日常が私たちの生活の中に侵入してくる感じだ。
ライブを観終わった後も、家具や電化製品や調理器具など部屋中のありとあらゆるものの中に音楽の粒が乗り移って息をし続けているような気がして、生活に一旦戻ってもまたアーカイブを何度もリピートしてしまう。
たぶん夜が明けるまでは、この音楽の粒はこの部屋に宿り続けて心地よいドキドキが止まらないだろう。
まさにこのまま「ずっと真夜中でいいのに。」という気がしてる。(古河晋)