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    Vaundyのライブが圧勝しまくる秘密

    Vaundyのライブが圧勝しまくる秘密
    「one man live tour "replica”」のツアーファイナルを東京ガーデンシアターで観た。
    歌も、パフォーマンスも、存在感も、演奏も、そして楽曲も凄かったが、それと同じくらい照明の演出が凄まじかった。
    映像だと二次元の表現になってしまうところを破格の量とバリエーションと変幻自在の動きをする照明を投入しての三次元の空間表現で、映像よりも華やかでダイナミックにそれぞれの曲の世界をステージ上に拡げる。
    今までも定評のあった部分だが、それをストイックなぐらい極めていた。
    Vaundyの場合、やる曲すべてがお客さんの中に沁み込みまくった待望の曲ばかりで、そこに全開の熱量と理解度でお客さんさんが向かってくるので、それを堂々たるフォームで打ち返すためにこの照明による空間表現が必要なのだろう。
    実際、そこがパワーアップしたことでお客さんの興奮はさらに何倍にも増した感じがした。
    この照明が作り出す世界観に歌、演奏、パフォーマンスが乗り、さらにそこにお客さんのパワーがかけ合わさると、Vaundyのあの名曲たちが四次元や五次元で展開する感じがする。
    そりゃ圧勝するだろうという構造がそこにあるのだが、無駄な要素を削ぎ落としながらこのやり方を発明したVaundyはやはり凄すぎる。
    改めてライブエンターテインメントの未来がここにあると感じた。(古河晋)
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