サウンドも鍵盤によって豊かな色彩が加わり、セトリもあらゆるタイミングでONE OK ROCKのことを知った全世代に伝わりやすい構成になっていて、柔軟性を増したバンドになっているのかなと思って見ていた。
もともと爆発力としなやかさを兼ね備えたのが武器であり魅力だったし、コロナ禍を経てのドームツアーということで後者の強みが増してるのかなと。
しかしライブ後半に進むに連れて、これが今のONE OK ROCKの鋭さであり、攻撃性だということを思い知らされた。
考え抜かれた選曲と開かれたオーディエンスヘのスタンスは、まっすぐロックバンドとして今まで以上に爆発していくための伏線だった。
ロックを鳴らしたい、楽しみたい人にとってマイナスだらけだったこの数年に経験したこと、考えたことを、ONE OK ROCKがプラスに変えていく強さを持っている本物のロックバンドであることを証明する、とんでもない爆発力をくらって余韻がヤバい。(古河晋)
ONE OK ROCKのベルーナドーム、やはりロックバンドの変革の王者だった
2023.04.23 20:30