バンドの物語や生き様に惹かれたことのある人は、ライブアニメ『ラプソディ』を一度観てほしい

バンドの物語や生き様に惹かれたことのある人は、ライブアニメ『ラプソディ』を一度観てほしい
自分の好きなバンドのどんなところが好きか聞かれたら、あなたならなんて答えるだろうか? 曲が好き、歌詞が好き、ライブがかっこいい......さまざまあると思うが、その人の生き様が好きとか、考え方が好きとか、バンドの物語に惹かれるということもあるはずだ。この歌はこの人が歌うからこそ説得力がある、というのもバンドの魅力のひとつだと思う。

ライブアニメ『ラプソディ』では、4つのバンドがそれぞれ紆余曲折を経て自分たちの音楽を鳴らす姿がオムニバス形式で描かれる。
プロとしてのキャリアがありながら、訳あってインディーズで活動している「Pink Flag」。脱サラして音楽の夢を追いかけ始めた「ブルーバード」。帰国子女だが日本語で歌うことにこだわり、自分の道を突き進む高校生バンド「春の十字架」。人前に出るのが苦手な弟を誘い結成された兄弟デュオの「システム・オブ・ロマンス」。

そして昨日のキャストトークで語られていたのは、この4つのバンドのボーカルを務める声優たちもまた、ラプソディが最後のオーディションだと思って臨んでいたり、ラプソディのために脱サラしたり、ラプソディの物語の主人公と同じように夢を追いかけている最中だということ。

ロックバンドが大きく成長していく過程にワクワクするのと同じで、4つのバンドのボーカルが、自分たちの音楽をひとりでも多くの人に伝えようとひたむきに頑張る姿は今しか見届けることができない。そんな4人が物語と一緒に成長していく過程にロマンがあるし、その背景を知ることで、曲の聴こえ方もどんどん変化していく。

毎週日曜日に池袋・harevutaiで上演中のライブアニメ『ラプソディ』。ただのアニメではない、アニメの枠を超えたライブ感を、ロックバンドにロマンを感じている人にこそぜひ体感してほしい。(有本早季)

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