あのちゃんは「#トキメキ偏愛復讐ツアー」でソロアーティスト・anoとして孤独に美しく輝いていた

あのちゃんは「#トキメキ偏愛復讐ツアー」でソロアーティスト・anoとして孤独に美しく輝いていた
あのちゃんはマルチな活動を通して様々な顔を私たちに見せていて、楽曲もそれと同じようにシリアスだったりキャッチーだったり、曲ごとに大きく表情を変える。だけどライブで一度に聴くと、その別の世界を持つ曲たちがリンクし、響き合い、ひとつのより大きなメッセージとして胸に届いてくる。心をえぐり出すような私小説的な曲でも、タイアップの物語を表現した曲でも、anoはずっと同じメッセージを歌い続けているんだなということがわかってくる。

そのメッセージとは、「生きるのクソヘタ」でもありのままの自分を受け入れ、時に孤独の穴ぼこに落ちたとしても、一日一日を懸命に生きていくということ。今日のライブでは、テレビやスマホの画面越しではないライブハウスという箱の中で、anoと私たちがそのメッセージを共有できていた。LIQUIDROOMにいた私たちが「生きててよかった」と思える空間が広がっていたし、ano自身も歌いながら同じ思いを抱えているようで、嬉しかった。

初披露された「大黒摩季ばりの」らららシンガロングのある新曲と、サビでキャッチーに突き抜けるエレクトロな新曲、どちらも最高で、リリースが楽しみ。(畑雄介)
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