朝、給水室で洗いものをしようとマグカップをブラブラさせながらエレベーターホールの廊下を歩いてると、斜め後ろから「おはようございます」という男性の声が。朝からこんな精悍な挨拶ができる人いたっけ？とぼんやり振り返ってびっくり。
宮本浩次が立っていた。 朝10時過ぎ。
社長との打ち合わせだったらしいが、一瞬で目が覚めた。ミュージシャンが来社するなんて別に珍しくはないが、朝で心の準備ができてなかった。そんなゆるゆるの自分が恥ずかしくなった。そして考えてみると、エレカシの音楽とは、いつもそんな寝耳に水の驚きと、襟をただすような緊張感があった。“ファイティングマン”の昔から。

９月16日にリリースされる自選作品集、「創世記」「浪漫記」「胎動記」。本当にすばらしい楽曲群です。そしてJAPAN最新号の特別企画、宮本浩次の選んだ10曲、こちらもかなり面白いです。（井上）