ツアー追加公演の横浜アリーナ。照明、映像、音響、特効、ダンス、そして客席と見事に絡むMCが立体的にかけ合わさって遊園地のような楽しさを生み出す巨大な装置と化す彼女たちのライヴ。そのスケールと強度がまたしても増していて驚いた。ニューアルバムはライヴへの誘導剤としての楽曲集ではなく、Perfumeのライヴの楽しさそのものをアルバムに封じ込めようとした野心作だった。ライヴは、その世界観をさらに押しすすめて、さらに多くの人にこの楽しさを伝えたいというまっすぐな思いで貫かれたものになっていた。未だに偏見を持っている人にこそ観てほしいライヴだった。この日は3人とも、追加公演で、ムービーカメラが入っていないということもあってリラックスしつつ力強く楽しんでいたのも良かった。
それにしても、いつも音が良い。腰下からあばらの裏側あたりに響いてくる低音に思わず踊り出したくなる。(古河)