DER ZIBET

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今年、13年ぶりにニューアルバムをリリースしたデル・ジベット。JAPANでも取材したのだが、ライヴになかなか伺えず、今日、表参道FABでようやく観れた。
びっくりした。すごかった。
どうすごいかというと、NINのあの対バンライヴに逆さ吊りで登場したピーター・マーフィーみたいな気合いでステージに臨むヴォーカルISSAYの存在感である。出てきた瞬間、スクリーンに映った巨大な月の前で蝙みたいにコートをバッ!と広げ、アコースティックセッションではアコーディオンにのって革命のタンゴを歌い、パントマイムを演じる。ブレヒトとかクルト・ワイルのお芝居の一幕のようだ。観ている内に時空がねじ曲がりそう。もちろんダンスチューンも歌ものもあるが、変拍子と転調の多い複雑な楽曲だったり、それぞれクセの強いサウンドだったりで一筋縄ではいかない。やっぱりこんなロック・バンド、他にない。昔の曲が進化してるのにも驚いた。ちなみに、来年はデビュー25周年だそうです。

ISSAYは髪が伸びて、なんか伯爵みたいになっていた。(井上)
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