アルバム『アンモナイト』、本日発売。
そして一昨日は、延期となっていたツアー初日、赤坂ブリッツの振替公演が行われた。
「ちゃんと初日を迎えられました」と、メンバーも嬉しそうだった。
「よかったね、今日。よかったね、メンバーの皆さんも」
という有村の朴訥なMCにフロアから笑いがこぼれたが、色々なことを乗り越え、ライヴがやりたい、ライヴがやりたい、という願いが叶ってのステージだけに感慨深い。
リリースに先んじて始まったツアーだが、ライヴによってこのアルバムの真価はぐっと高まっていく。
予想以上にライヴ映えする曲が多く、それによって楽曲の持つ可能性が広がっていくのだ。ツアーを挟んでのレコーディング作業ということも大きかったのではないか?
特に “アイラヴュ-・ソー”や“バンビ”といったシンプルなギター・ロックを、よりソリッドで、オリジナリティを持ったサウンドで描き出していたことにバンドの進化を感じた。
“デュエット”のギターの暴走っぷりはこのツアーの聴きどころ!
「この曲が向こうまで届くといいなと思います」といって歌った“みらいいろ”。
そしてメンバーは終演直後、義援金の募金箱を抱えてフロアに向かった。
波乱万丈なアクシデントが多いバンドだが、目の前のやるべきこと、やろうと自分が決めたことに、ひとつひとつ突進する瞬発力が、長く続いている理由なのもしれない、と思えた。
ツアーはまだまだ続く。
(井上)