さらに、9mmツアーファイナル!

本当に素晴らしいファイナルだった! さらに骨格や筋肉が変わったような印象。
9ミリと書いて進化と読む、くらい彼らにとって進化とはバンドをやる上で必然だと思うが、そうしたサウンドの進化が自己目的化するギリギリ直前で楽曲や歌の普遍性がさらに負けじとぐっと出てくるところがヤバいというか、ずるいというか。“銀世界”や“カモメ”は、本当に感動的だった。卓郎はMCで『Movement』を自ら名盤だと語っていたが、心から同意。

そして、新しい光の中に、生まれたばかりの太陽の下に、みんなを連れて行こうとする9ミリは、やはりはんぱなくカッコいい!
初期9ミリが描いたシュールで灰色のSF小説的な近未来に現実が足を踏み入れつつある今、彼らはさらにその先のヴィジョンを音で描こうとする。今、ミュージシャンにいちばんやって欲しいことを、知性と肉体できちんと受けとめ、果敢にチャレンジをする4人がとても頼もしい。
(井上)
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