ラストで“新しい光”をやったとき、お客さんが冒頭から、♪新しい〜光のなかに〜！ と全力で大合唱。
とにかくその瞬間が美しくたくましく、思わず感極まってしまった。
横浜アリーナの時はまだ「新しい曲だ！」っていうテンションの高まりだったけど、今日はもうすっかり「みんなの歌」になっていた。
全国でいろんな思いを吸い込んで、この“新しい光”も完成直後とは全然違う意味とパワーを持ったはずだし、メンバーの演奏もどこか余裕すら感じられる堂々としたものだった。

あとは中盤、菅原が、地元である山形と中村の地元・仙台をイジりつつも、東北含む全国ツアーの手応えと喜びを語ったあとの、“キャンドルの灯を”と“カモメ”の流れも大きかった。でも演奏後にそんな感動をものともせず、
菅原「昨日聞き忘れたんだけど、みんな今日何で来たの？」
お客さん「ゆりかもめ！」
菅原「そうでしょ！みんなそれでかえればね、♪翼はなくてもカモメになるのよ〜ってね。カモメになれるから！俺はゆりかもめに乗った覚えはないけどね、もうカモメになってるから」というような脱力MCで会場を笑わせていたのも9mmらしいというかなんというか。「昨日言えばドッとウケたのに」と悔しがっているのも可笑しかった。

今日は冒頭から最後まで本当に熱く一体感があって、すごくツアーファイナルらしいライヴだったと思う。

昨日はメンバー的には反省点もあったらしいが、今日は大満足なんじゃなかろうか。
終演後に挨拶した時も、疲れていただろうけど、晴々としていた。
この勢いだと、番外編の対バンツアーも、台湾でのライヴも、すごいことになりそう。(福島)