Prague、進化のワンマン

Prague、進化のワンマン

2ndアルバム『明け方のメタファー』をリリースしたPrague、ツアー序盤にして
東京ワンマン・ライヴ@渋谷O-Crestを観て来た。
鐘が鳴り響くSEで登場し、1曲目はアルバムの1曲目でもある“時の鐘”。
本編ラストもアルバムの最終曲である“太陽と少年”で飾った。
アルバム自体が、時間の流れやそれに伴う空気の移り変わりみたいなものが色濃く表現されていた作品だったので、
このライヴの流れにも納得。
フル尺を存分に生かした物語のような美しい時間だった。

もとからプレイヤビリティの高いバンドだったけど、
そのグルーヴはより熱っぽく、力強く、そして色気を帯びていた。
メロディを支えながらもしっかりと主張する放つリズム隊の個性、
以前見たワンマンよりもずっと伸びやかになった鈴木の歌声など聴きどころ満載。
間奏も、ジャズ、ファンクなど多様な音楽を咀嚼した彼らならではのバンドサウンドが爆発して
めちゃくちゃエキサイティングだった。

“街路樹”“夜に溶けた観覧車”といったしっかりと聴かせる曲から、
“五線譜の脈動”“バランスドール”といった熱気を放つ曲まで、
『明け方のメタファー』が生まれたことはやっぱりすごく大きい。
様々な表情や感情を豊かに放出できるバンドとして、Pragueはぐんぐん進化している。
この熱量をもっと増幅して、多くの人を巻き込んでいってほしい。

写真はやりきった感の出てる終演後の3人。
昨日は前半は寡黙モードだったけど、後半は3人のキャラとほわっとしたグルーヴが滲みでててそのギャップが面白かった。(福島)
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