現在発売中のロッキング・オン1月号では、デス・キャブ・フォー・キューティーのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「本当に感慨深かったよ。一曲ごとに20年前の景色を再訪問していくみたいな、アルバムを作った頃と現在を同時に経験するような......忘れられない強烈な体験になったんだ」
●バンドのみなさまの間で、今回のrockin’on sonicでの来日は話題に上がっていますか?
「いまから本当に楽しみにしてるよ。何しろ日本の冬のフェスなんて初めてなんでね。どうなるのか予想もつかなくてワクワクしてる。フェスもさることながら、日本の冬を楽しみにしてるよ」
●前回の来日、19年のフジロックは大雨の年でしたよね。印象に残っていることはありますか?
「もうまさに、あのとき雨だったのを強烈に覚えてる(笑)。雨でもぬかるみのなかで待ってくれてるお客さんがたくさんいたんだけど、いざステージに上がったらザーザー降りの雨で(笑)! これまでさんざんいろんなステージでプレイしてきたけど、あの大降りの記録はいまだ破られてない(笑)。そんな雨のなかでもステージ前でずっと待ち続けてくれてたお客さんがいて、その気持ちに応えることができて……その想いの強さがあのときのライブを特別なものにしてくれた。本当にね、これまでのライブのなかでも忘れられない印象的なステージとして記憶に焼きついてる」
●去年から今年にかけて『Transatlanticism』20周年記念ツアーをされましたよね。同作はバンドのディスコグラフィにおいてもとくに重要なアルバムでしたが、ツアーはどのような体験でしたか?
「本当に感慨深かったよ。いろんな意味で象徴的だったし、それこそタイムマシーンに乗って20年前に遡ったみたいな気分でね(笑)。一曲ごとに20年前の景色を再訪問していくみたいな、あのアルバムを作った頃の自分と現在の自分を同時に経験するような……と同時に、その間の人生の道のりを振り返るような忘れられない強烈な体験になった。あのアルバムの曲を久々にファンの前で演奏してみんなでいっしょに祝福しようっていうモードで臨んだんだけど、いざステージで演奏してみたら思いのほか胸にズッシリと響くものがあってね……
ああ、こんなにも自分たちにとって大切な作品だったのか、と。それはバンドのキャリア的にも、感情的な面においてもね。本当にたんなる20周年を祝う以上に、自分たちにとって特別で意味のある経験になった。あの頃の自分たちや音楽を振り返って再び繋がるみたいな、そこからこの20年間の自分たちの成長や変化を振り返るという、まさに強烈かつエモーショナルな体験で……本当に胸にグッとくるものがあったし、あのツアーができて本当によかったなあと思ってる。自分たちのためにもファンのためにもね」
●ツアーのなかで、とくに印象的だったことはありますか?
「そうだな、シアトルで”Transatlanticism”を演奏したときに……あの曲自体が自分たちにとって特別な思い入れのある曲っていうのもあるんだけど、大会場の大勢のお客さんの前であの曲を演奏して、しかもその場にいる全員が同じ気持ちを共有し合って、その気持ちが会場全体を満たしているような……しかも、観客が一斉にスマホのフラッシュライトを掲げて、アリーナ全体に小さな光が点滅してそれがまるで星座みたいでね……ステージの上から満天の星空を眺めているような、あの風景は一生忘れられないよ」
(以下、本誌記事へ続く)
デス・キャブ・フォー・キューティの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』1月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。