小南泰葉の『121212』は鮮烈な祈りのような一枚

小南泰葉の『121212』は鮮烈な祈りのような一枚

12月12日に発売された、小南泰葉のミニアルバム『121212』。どれもシングルカット出来そうなキャッチーでパワフルな楽曲がならぶ5曲入りで、溢れ出る熱量がハンパじゃない。

リードトラックの"「善悪の彼岸」"は、小南がこれまで歌ってきた善悪や美醜、陰と陽などの二元論にもとづく彼女の哲学がギュッと濃縮されたアッパーな曲で、小南の2012年の集大成と言える曲。

これまでもライヴで演奏していて凄いインパクトだった"絶望に棲むキダルト達へ"が収録されているのも個人的に嬉しいが、
やはりラストの"12月12日"がすごい。
亡くなってしまった大切な友達の誕生日をタイトルにしたこの曲。そこにこめた思いを先日インタヴューで聞いてきた。
現在発売中のJAPAN1月号に掲載しているのでぜひ。

小南の音楽は捉え方次第で毒にも薬にもなる。
今作は喪失から生まれながらも希望にむけて手を伸ばすような美しさがかつてなく際だった一枚だ。
そういえば、インタヴューでも小南は開口一番「最高傑作だと思います!」と断言していた。(そのあと、「もっと言うことがあったのに、ヤバい、本音が出ちゃった!」とうろたえていたのがちょっとおもしろかったのだが)。

COUNTDOWN JAPANには、12月31日出演!(福島)
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