最後の最後、涙を流し声を震わせて、予定には無かった上京ソングを弾き語りで歌った彼女。
あの姿は、ちょっと忘れられない。
ややこしい社会に対し、かつては体当たりで立ち向かっていた彼女が
より効果的に戦う術を心得た事を示すのが最新アルバムで
なので今日は、そのプロセスを確認するべく、かつての重要曲も数多く登場。
現在の成長期の楽曲に混じる形で、
デビュー期そしてブレイク期の代表曲が新しいアレンジと歌い方で、
一層バージョン・アップされた形で披露されていく様子に
「成長」という言葉の意味を実感する、手ごたえも充分過ぎる2時間半。
そんな奮闘の日々の記憶を、誰よりも強く思い出していたのは、
他ならぬ彼女自身だったわけで
感極まって、超初期の楽曲を歌わずにいられなかったあの姿は、本当に美しかった。