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    セックス・ピストルズはソ連政府から資金を提供されていた!元KGB諜報部員が激白!ニュースの真相

    ★ここ数日、世界中のネットやメディアを騒がせていた、このショッキングなニュース。

    筆者もええ~~っ!!!???と思い、調べてみたら、

    どうやら事件の「ネタ元」はこのニュース・サイトの記事。

    http://worldnewsdailyreport.com/sex-pistols-were-financed-by-ussr-to-destabilize-western-world-admits-ex-kgb-agent/

    記事をかいつまんで訳すと、

    「最近、ロシアの国営TV番組に登場した元KGB諜報部員Alexandrei Varennikovic Voloshinの告白によると、

    『70年代のパンク・ムーヴメントは旧ソ連政府が”西側世界の若年層を反体制思想、反アメリカ思想に導き、西側世界をカオスに陥れるため”に裏で操った陰謀作戦であり、
    セックス・ピストルズやザ・クラッシュ、ザ・ラモーンズ等のパンク・バンドもソ連政府から巨額の活動資金を提供されていた。

    たとえばセックス・ピストルズの有名な歌詞、
    ”I am an anarchist/俺はアナーキスト”、”God save the Queen the fascist
    regime/ファシスト君主制の女王様に栄光あれ”等の反体制的なフレーズも、
    ソ連諜報部の心理工作チームによるプロパガンダのひとつで、
    西側世界の政府に対するシニシズムや反体制思想を若年世代に植え付け、カウンター革命を促すための作戦だった」というもの。

    UKやUSのかなり有名な各ニュース・サイトやSNSでも、この記事を「真に受けて」ショッキングな記事として報道している。

    だがしかし、
    う~ん、、、いかにも「ありそうな話」+記事の構成も「その元KGB諜報部員らしき人物の写真を載せたり」して巧妙だけど、ウサン臭いなぁ、、、。
    と普段から「悪名高い英タブロイド記事の手口」に慣れている筆者は、深~い疑いを抱いてしまった。

    ★で、早速上記サイト=World News Daily Reportの信憑性を確認するため、サイトの詳細を調べていたら、

    「弊社WNDRサイトに掲載されている記事は、たとえそれが実在人物に基づいたものであろうと、すべてが*フィクション*です」、

    というこのフレーズ(Disclaimerセクションの下から3行目以降)がふと目に留まった。

    http://worldnewsdailyreport.com/disclaimer/

    つまりこの事件のネタ元=World News Daily Reportサイト自体が、「サタイア/架空」ニュース・サイト!!!だったのだ(爆)。

    なので日本の皆さんも、この英語記事の上っ面のヘッドラインだけを読んで真に受けないように♪
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