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    NICO Touches the Walls@Zepp Tokyo、これを待っていた!

    NICO Touches the Walls@Zepp Tokyo、これを待っていた!

    今発売中のJAPANに掲載しているNICO Touches the Wallsのインタヴューは、実は「おめでとう」という言葉から始まっている。
    実際の誌面では削ったのだが、まずはおめでとうと言いたかった。
    それくらい、新曲"天地ガエシ"がスカッと抜けていて、やっとここまで来れたんだね、本当によかったね、という気持ちでいっぱいだったのだ。
    4人も素直に「あざーす!」と言ってインタヴューは始まり、感覚としては、お互いに「いいね」「よかったね」なんてことを言い合って終わったような感じだった。

    NICOはこれまで常に新たな武器を用意してきたし、デビュー後からいきなりの上昇気流を巻き起こして突き進んできた。
    だから、あらためて「おめでとう」を言うタイミングはあまりなかったように思う。
    武道館はあったが、あれはやはりリベンジの目標である。
    NICOはこれまで「到達」や「完成」のニュアンスを持たず、常に変化しながら、もがきながらここまできた。

    しかし、今日のライヴを観て思ったのは、NICOがいよいよ完成しつつあるということだ。
    より正確に言うと、4人がデビュー以来求めてきたNICO像に到達しつつある。
    雲ひとつない快晴を思わせるハッピーな空気。
    過去のレア曲を堂々と披露できる勇気と自信。
    まるでバンドを始めたときのように無邪気な表情が溢れてくるバンド感。
    そして、作る新曲作る新曲がそのままバンドの未来を作っていく力強い無敵感。
    NICOは今完璧に、NICOになりつつある。

    明日も公演があるので詳しくは書かないが、明日はセットリストをだいぶ変えるらしい。
    そのしなやかな自信とユーモア。これがNICOだ。
    そう、お楽しみはまだまだこれからである。

    終演後の4人は本当にいい顔をしていた。
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