アジカンのグルーヴもミスチルの歌も、ともにスタジアムを揺らす迫力をそのまま2000人の会場に詰め込んだ、エグいくらいのものだった。
刺激が強過ぎる。
桜井はこんなふうに言っていた。
「アジカンには救ってもらった。新作を作っている時、こんなキーの高い曲じゃなくて、ラクに歌える曲を作ればいいじゃないかと言われた。だけど、叫びたいという衝動が大事なんじゃないか。叫びたいんだ。そう悩んだ時に、アジカンを聴いた。そしたら、思い切り叫んでるじゃないかと。それでやはりこの気持ちを大切にしようと思えた」
ミスチルのパフォーマンスはまさにこの言葉を体現するように、衝動的で肉体的で、驚くほどに男くさかった。
そんな桜井和寿。もちろんむちゃくちゃカッコいい。
新曲だらけの前代未聞のツアーをやり、最高のスタジアムツアーをやってきた2015年のミスチル。
その活動を経て探してきたもの、彼らの信念を裏付けるような素晴らしい対バンだった。
本当に最高でした。