今回のSCANDALインタビューは泣けます。ベストアルバムとともにどうぞ

今回のSCANDALインタビューは泣けます。ベストアルバムとともにどうぞ
誌面にこんなテキストを書きました。
ちょっと長いですが。




2006年に大阪のダンススクールで出会った4人の少女たちによって結成されたバンド、SCANDAL。その10年の歩みを総括するように言うならば、「2000年代、ガールズバンドとしてのパイオニア」として誤解や偏見と戦ってきた歴史だったということになるのだろう。

4人と話していると「居場所」という言葉が頻繁に登場するが、それもそういうことで、4人はいつもシーンへの求愛と戦いの中で、4人だけの独自の成長を重ねてきた。今シーンを見渡せばガールズバンドはたくさんいるが、SCANDALが制服をまとって登場してきた時、ここまで「ガールズ」を全面に出し、そのイメージを受け止めながら、ロックバンドの物語を描こうとするバンドはほとんどいなかったのだ。

今回リリースされる人気曲を集めたオールタイムベスト『SCANDAL』を聴いて思うのは、一曲一曲の世界観があまりに濃く、ものすごい情報量が込められているということだ。一流のJ-POPであることを宿命付けられ、同時に、楽器のイロハを学ぶことから始まった「バンド」としてのトライアルの結晶でもあった彼女たちの楽曲は、「完成度」と「決死さ」、「ポップ」と「苛立ち」を同居させたような特殊な佇まいをしている。

キャッチーなメロディを追求し、4人のカラフルなキャラクターを炸裂させながら、ひとつひとつ壁をぶち破っていくんだというダイレクトなメッセージを歌ってきたSCANDAL。4人で戦い続けてきた10年の物語を語ってもらった。




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