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    昨日観た、THE ORAL CIGARETTESの大阪城ホールワンマンについて。終演直後インタビュー、次号JAPANに掲載します

    昨日観た、THE ORAL CIGARETTESの大阪城ホールワンマンについて。終演直後インタビュー、次号JAPANに掲載します
    明るく開かれた解放の場としてのライヴから、重さと光を同じだけ分け合う、コミュニケーションとしてのライヴへ。
    昨日観たオーラルの大阪城ホールワンマンにあった変化を、今あえて言葉にするなら、こんな感じになるのだろう。

    拓也は何度もMCで言っていた。
    「闇を分け合いたい」「みんな闇をさらけ出してほしい」「そうすることでしか、その先に光を見つけることはできない」。
    その言葉の通りの、だからこそとても等身大の切実さを感じる素晴らしいロックライヴだった。
    ダークでヘヴィで黒く、しかしその真っ黒いキャンバスを真っ白な一本の光線が切り裂いていくような、ライヴを経てやがて救われていくような実感をもたらすライヴだった。

    オーラルにしか生み出せない、オーラルとオーラルリスナーが呼吸をすることができる、濃厚で唯一無二の空間へ。
    そんな理想へ、また一歩、確実に歩みを進めた。そういう時間だったと思う。

    ライヴの後、4人に話を訊かせてもらった。
    自分らしくやれたというメンバーもいれば、まだまだだったというメンバーもいて、それぞれが自分自身に向き合うやり方がとてもこのバンドらしいなと思った。
    たとえば、数年前だったら、「次は完璧にやるんで!」という威勢のいい言葉を返していただろうなと思うやり取りでも、4人はじっくり考えながら、生身の言葉をしっかり訊かせてくれた。
    成長と言ってしまえばそれまでだが、たった1日だったとしても、彼らは確かに「この日、1日分」の成長を音にしていたわけで、そんな1日を振り返る言葉からは高い志に懸け続ける4人の、確実な自信が感じられた。

    2月28日発売のJAPAN最新号に、ロングレポートとともに掲載します。
    終演直後のインタビュー、ぜひご期待ください。
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