Real Estateはなぜメガネで7・3分けだったのか

Real Estateはなぜメガネで7・3分けだったのか

渋谷O-nestでWoodsとReal Estateを観る。オープニングのWoodsはさすが今風レーベルの運営者というか、今風なアメリカン・インディーがどのような今風な気分をどのような今風な音像で表現すべきかを的確に淡々と演奏しておりました。そしてお次のReal Estate、なのですが、出てきたメンバー4人中3人がメガネ。ドラムスは弱っちいロン毛でメガネ、下手のギターはよれよれのボーダーTシャツでメガネ、真ん中のギター&ボーカルはBDシャツでメガネで7・3、上手のベースだけは肥えたマリオみたいな感じで浮いてるんだけど、その絶やさぬ笑顔は気のよさがダダ漏れ。

というわけで、Real Estateは、メガネの3人は間違いなく被カツアゲ歴を全身からもうもうと漂わせた、草も食わせてもらえないくらいのクラスの隅っこ男子なのであった。なにしろもう1回書かせてもらえば、フロントは7・3である。それもびたーっと頭部に髪がへばりつくタイプの。このメガネ3人とマリオ君は、誰がなんと言おうとアメリカでは生き延びていくのに大変な辛苦をともなう毎日を送っているに違いない青年たちだ。

だから、サイケ・フォーク、なのである。というか、サイケ・フォークしかないだろう。だって、外には世界は広がっていかないのだから。彼らが外に広げられる世界なんて、どこにもないのだから。よって彼らはその内側に世界を広げていくしかないのである。どこまでもどこまでも内なる世界を広げて、そこに生きるしかないのだから。

というようなことを思いながら、観ておりました僕は。
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