US上半期アナログ売り上げ8年連続&去年より38.4%もアップ。そして1位はなんとテイラー・スウィフト!


アメリカの上半期アナログ盤の売り上げが発表された。
http://www.billboard.com/articles/news/6619962/2015-vinyl-sales-taylor-swift-1989-top-sellers

アメリカのアナログ盤の売り上げは上がり続けているんだけど、なんと8年連続のアップで、去年と比べても38.4%もアップ。まだまだ売れ続けているということだ。

そして上半期の売り上げランキングが少し驚き。

去年は、ジャック・ホワイトが1位(アメリカで計86000枚/世界で計15万枚)でアナログに拘り続けている人なので、納得だったのだけど。今年はなんとテイラー・スウィフト!これまでのカントリー寄りの作品ならまだ分かるけど、これだけポップなのにアナログ盤に拘ったファンがいたのか?というか。いや、テイラーの場合は、とにかく全方向で売れているという、彼女の今の人気と勢いの表れな気がする。または、アナログで買うのがオシャレと思ったのかもしれない。

テイラーはアナログ売り上げ1位だけど、『1989』の全体の売り上げの中では、アナログの占める割合は、2.5%

一方2位のスフィアン・スティーヴンスは、全売上のうちアナログ盤の占める割合はなんと30%だ。私もアナログで買った。

さらに、2013年に発売されたアークティック・モンキーズの『AM』が、まだ売れ続けているのも驚き。

またマイルス・デイヴィスやピンク・フロイドがランクに入っているのも興味深い。アメリカのティーネージャーが洋服を買うようなチェーン店、アーバン・アウトフィッターズでは、全店で入り口にアナログ盤が売っているのだけど、そこでの売り方が正にそんな感じ。最新のアーティストと一緒に、クラシックの名盤が置かれている。

現時点でのアナログ盤売り上げは、560万枚。

以下アメリカ上半期アナログランキング。

1. Taylor Swift, 1989 (34,000)
2. Sufjan Stevens, Carrie & Lowell (32,000)
3. Arctic Monkeys, AM (27,000)
4. Alabama Shakes, Sound & Color (26,000)
5. Miles Davis, Kind of Blue (23,000)
6. Sam Smith, In the Lonely Hour (23,000)
7. Pink Floyd, Dark Side of the Moon (23,000)
8. Guardians of the Galaxy soundtrack (22,000)
9. Father John Misty, I Love You Honeybear (22,000)
10. Hozier, Hozier (21,000)
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