『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』あのキャラがなぜ急に目覚めたのか分からなかった方にJ.J.が説明。これもネタばれ。
2015.12.24 17:03
毎日『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ネタですいません。今回もネタばれです。
実はアメリカでも、ネタばれを恐れて、ジャーナリストはぎりぎりまで映画を観ることができなかったので、行われた取材のほとんどは映画を観ていない状態だった。今になってみんな観たので、次々に疑問が沸き、12月19日トークセッションがあったため、監督などがその質問にどんどん答えている。今日の質問は、あるキャラが突然目覚めたことについて。以下知りたくない人は読まないでください。
映画の間中ずっと”Low Power Mode”で眠っていたR2D2がなぜ急に目覚めた。なぜ目覚めたか分かりました?私は分からなかったのですが。
J.J.エイブラムスは、こう説明している。
http://www.ew.com/article/2015/12/20/jj-abrams-answers-burning-question-about-r2-d2-star-wars-force-awakens
「あれは、BB-8が、早い段階でR2のところに行った時に、こうささやいたからなんだ。『僕は地図を持っているんだけど、でも欠けた部分があるんだ。君が偶然その残りを持っていたりするかな?』と。それで、R2はギャラクシー中を訪れているため、昏睡状態ではあったけど、その言葉が聞こえ、それがきっかけになって目が覚めたんだ」と。だけど、R2はもう古いため、そのささやきから、実際目が覚めるまでに時間がかかったのだということ。
BB-8が彼を起こすことにはなるとは思っていたけど、もっと分かり安くして欲しかった。
脚本家のマイケル・アーントがその経過をさらに詳しく説明。
「この映画は全体で、キャラクター達を徐々に紹介していくという形になっている。それで、すべてのキャラクターの紹介が、A+という高い点数の付くようなものでありたいと思っていた。それぞれのキャラクターにその時々で脚光を与えるようなものにしたいと思っていた。ミレニアム・ファルコンですらね。あれは、プロデューサーのブライアン・バークのアイディアだったんだ。彼らが、宇宙船に向かって走って行ったのに、それが爆破されてしまい、振り向いた時にバックアップがあって、それが、ミレニアム・ファルコンであるというのはね」
「それで僕が書いたオリジナルの脚本では、R2とC3POが同時に登場することになっていた。だけど、ローレンス・カスダンが非常に頭の良いことを言って、『ふたりは別々に登場した方がいい』ってね。僕は『いやそれは違うよ。分かってないなあ!』と返したわけだけど、考え直して、R2D2は中々出てこないことで、観客の期待を煽ることにしたほうが良いと思った」そう。
ただいつ登場するのかという、ふさわしいタイミングを考えた時に、同じように映画の中で中々登場しないマーク・ハミル演じるルーク・スカイウォーカーについて思った、ということ。
ルークが世界のトラウマで退却を余儀なくされているという状況なのだとしたら、同じことがR2にも言えるはずと。R2は形はそのままであっても、内部が壊れている状況だと思いついたそう。
さらに、映画の中で布切れの下にいるR2を見付けた瞬間、彼らは地図を持っていたわけだけど、大きな部分が欠けていた。だから、もしそこでR2が地図の残りを持っていれば、彼が登場した時に、物語の中で大事な役割を果たすことになる。それは、1977年のオリジナルで、ルーク達が捕まったレイラ姫を捜している時に、R2がコンピューターの情報にアクセスできたことも彷彿とさせる、と。
だけど、J.J.は当初それだと30年前の繰り返しになるので、今回は、R2が地図を持っていてルークの居場所が分かるという設定にはしない方が良いと一度は却下したそう。だけど、物語の終わりのほうでR2が目覚める瞬間は、非常に感動的なシーンとなるはずだと思ったということ。「あの映画の中では、ものすごくラッキーだった、というように見えるかもしれないけど、でも、自分が大事に思っている人が意識不明になってしまったら、どうやっても意識を回復してもらいたいと思うものだからね」と。
BB-8がもっと早い段階で問いかけたことが、R2の中でグルグルと回っていて、古いだけに時間はかかったけど、あの瞬間に目覚めたのだ、ということ。おかげで、もうひとりの友の所へ行くことができた、というわけ。
めでたし、めでたし。