ジャック・ホワイト、会社経営者としてもカッコ良い! ナッシュビル市の男女機会均等を促進する委員会のメンバーに!

ジャック・ホワイト、会社経営者としてもカッコ良い! ナッシュビル市の男女機会均等を促進する委員会のメンバーに!

ナッシュビル市初の女性市長ミーガン・バリーが、性別に関わらず均等に機会を得ることを促進する委員会を作った。メンバーは45人で、ナッシュビル市の市民であり、ローカル・ヒーローとも言えるジャック・ホワイトが選ばれている。
http://www.nashville.gov/News-Media/News-Article/ID/5463/Mayor-Barry-Announces-Creation-of-Council-on-Gender-Equity.aspx

市長はジャック・ホワイトが選ばれた理由として、「ミュージシャンであり、会社経営者であるジャックは、サードマン・レコーズの経営において、男女に均等に、公平な雇用機会を与えることで、ナッシュビルのコミュニティにおいて良い例を示しているから」とのこと。
サードマン・レコーズはフルタイムの雇用者全員に健康保険を保証している他、女性の産休は6ヶ月、男性にも育児休暇を3ヶ月保証しているそう。また性別に関係なく、最低賃金は1時間15ドルだという。ナッシュビル市は、それを中小企業の経営者のお手本にしようということらしい。ジャックは「俺の小さい会社でできるんだから、マクドナルドやゼネラルモーターズでできないわけがない」と語っている。正しい!

この日のジャック・ホワイトのスピーチの全文はこちら。ジャック、ロックンローラーとしてカッコ良いだけじゃなくて、会社経営者としてもカッコ良い!!!!
https://www.facebook.com/notes/jack-white/a-message-from-jack-white-on-gender-equity-the-new-nashville-gender-equity-counc/1230906843609213

「僕は、この地球上の人すべて、この社会に生きる人すべてが同じように扱われるべきだと信じている。すべての人は、社会的にも、経済的にも、職場においても、等しく扱われるべきだと思う。

僕は、これまでアートの現場においても、例えばアルバムを作る時に、ドラマーはシンガーのように何かを代弁してはいないのでより大事ではないとみなし、支払いを少なくするということは、不公平だと考えてきた。両者とも何かをクリエイトしているわけだし、それは楽器や経験とは関係のないことだから。だから、両者は同じ金額が支払われるべきだと思ってきた。さらに、ふたりのバイオリン奏者がいて、ひとりが男性で、ひとりが女性だった場合、女性には少なく払うなんていうのは、バカげているとしか言いようがない。

もう2016年だと言うのに、この社会に性別によって保険や支払いに差があるなどということは、恥ずかしい以外の何ものでもない。性別による格差というのは、世界中で100年以上も前に解決しておくべき問題だったと思う。それをいまだにこうして指摘しなくてはいけないということを、悲しむべきことだ。人が仕事をしたら、世界中において、どんな人にでも平等にその対価は払われるべきだ。

僕は、ナッシュビルとデトロイトに拠点がある、サードマン・レコーズというレコード・レーベルのオーナーとして、2013年以降、会社の全従業員には、性別に関わらず、全員1時間最低賃金15ドルを支払っていることを誇りに思う。

もし可能ならすべての小企業に同じことをするように勧めたい。それで破産したりしないし、家と食事を確保するために、2つの仕事を持たなくてはいけないというのは間違っているように思うから。僕のように小企業でもこれができるのだから、ウォルマートのような大企業でもできるはずだ。

2015年現在、サードマン・レコーズの社員には以下のことが保証されている。

フルタイムの従業員には健康保険を保証。僕はこれを保証していることを幸せかつ誇りに思う。なぜなら僕らの社会は、健康保険制度を人間の基本的な権利とみなさずに金儲けの道具としかみなしていないから。

さらにサードマンでより誇りに思っていることは、2015年以来、母親は出産後6ヶ月間有給休暇を得ることができるということ。(筆者注:アメリカは先進国で唯一産休が法律で決まっていない)さらに、父親も子供が生まれた後3ヶ月の有給育児休暇を得ることができる。

世の中に、新しい命と魂が誕生すること以上に大事なことはない。だから親達も、子供の健康以外のことを心配するべきではない。僕の小さい会社でそれが可能なら、マクドナルドやゼネラルモーターズでもそれができるはずだ。

さらに、強調しておきたいのは、性別やセクシャリティは、本人次第であり、雇う側や政府が決めることではないということ。もしその人が、人とは違う筋書きで生まれてきたり、違う体に生まれてきたとしても、他の人達と違う扱いを受けるべきではない。彼らが、トランスジェンダーや、またはジェンダー・ニュートラルであったとしても、それが給料や保証に影響するべきではないし、同じ人間として扱われるべきである」

ジャック、音楽においても、会社経営者としても、ぶつぶつ文句を言っていないで自ら実現していく人だ。
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