〈オスカーまで1週間!候補者の名言〉ジョニー・グリーンウッド、スフィアン、メアリー・J、音楽部門編。

  • 〈オスカーまで1週間!候補者の名言〉ジョニー・グリーンウッド、スフィアン、メアリー・J、音楽部門編。 - Photo By Akemi Nakamura

    Photo By Akemi Nakamura

  • 〈オスカーまで1週間!候補者の名言〉ジョニー・グリーンウッド、スフィアン、メアリー・J、音楽部門編。 - Photo By Akemi Nakamura

    Photo By Akemi Nakamura

  • 〈オスカーまで1週間!候補者の名言〉ジョニー・グリーンウッド、スフィアン、メアリー・J、音楽部門編。 - Photo By Akemi Nakamura

    Photo By Akemi Nakamura

  • 〈オスカーまで1週間!候補者の名言〉ジョニー・グリーンウッド、スフィアン、メアリー・J、音楽部門編。 - Photo By Akemi Nakamura
  • 〈オスカーまで1週間!候補者の名言〉ジョニー・グリーンウッド、スフィアン、メアリー・J、音楽部門編。 - Photo By Akemi Nakamura
  • 〈オスカーまで1週間!候補者の名言〉ジョニー・グリーンウッド、スフィアン、メアリー・J、音楽部門編。 - Photo By Akemi Nakamura

第90回アカデミー賞の発表がとうとう今週末の3月4日(現地時間)に迫っている!

候補者達の作品に対する思い、名言などをどんどん紹介したいと思う。まずは、音楽部門でノミネートされている3アーティスト。

1)ジョニー・グリーンウッド:『ファントム・スレッド』で作曲賞にノミネート。ジョニーは、これまでもポール・トーマス・アンダーソン映画の作曲を手掛けてきたが、いつもオスカーの奇妙な規定に引っかかり、一度もノミネートされたことがなかった。これが初ノミネート!

こちら“House of Woodcock”のオフィシャル音源。


●ポール・トーマス・アンダーソンがこの作品についてジョニーにお願いしたこと。
「彼は基本的に僕をからかうのが好きだから、レディオヘッドの音楽がどれだけロマンチックじゃないかと言って僕をからかったんだ。だけど、『絶対君の中にはロマンチックな部分が少しはあるはずだから、もっと弦楽器を使って、すごくロマンチックで、イギリス的なサウンドにして欲しい』と言ったんだよね。それに挑戦するのが自分でも面白いところだった」

●オスカーノミネーションについて。
「みんながすごく喜んでくれている。でも今は出席しないと思ってるんだ。でも直前になって行くことにするかもしれない。考えすぎるんは止めようと思うけど。でも、誰も汗だらだらで動揺している僕を見たくないと思うんだよね(笑)」

「(後に出席すると発表。ポール・トーマス・アンダーソンから)君がバカみたいな格好で出席するか、またはバカみたいな格好で出席してステージで何か言うか、しかないわけだから、出席したら、どちらに転んでもおいしいよ、と言われたんだ。彼はいつも僕をこうやって扱うんだよ(笑)」

ジョニーのインタビューはこちらで聴ける。25分くらいから“House of Woodcock”をピアノで生演奏している。
https://soundcloud.com/adam-buxton/ep-63b-jonny-greenwood-phantom-thread

2)スフィアン・スティーヴンス:『君の名前で僕を呼んで』の歌曲賞にノミネート。彼もオスカー初ノミネート!

“Mystery of Love”


●オスカーノミネーションについて。
「僕はオスカーを一度も観たことがないんだ。だから自分は場違いだと思うけど。でも、こんな小さな声に気付いてくれて本当に光栄だよ」
「ただ42歳なのにタキシードも着たことがない。だから、レンタルしないといけない」

→なんとGUCCIが手配してくれることに!
「監督がイタリア人だから、GUCCIの人たちを知っていてお願いしてくれたみたいなんだ」

→ジョニーもスフィアンも七五三状態になるのではないかとPTAじゃなくてもからかいたくなる!!!

●楽曲について。
「僕はもともと映画音楽が嫌いで、音を消せればいいのにと思うことが多いから、これまで(既存の曲以外の)サントラのお願いは全て断ってきた。今回もツアー中だったから一度は断ったんだけど、ルカ・グァダニーノ監督が過去の作品で曲をキャラクターのように使っているのを知っていたから引き受けることにした。彼と電話で話して、ツアーから家に戻り、脚本を読んで、原作を読んだ後、数日で曲は出来てしまった。全く簡単で、努力もせず出来てしまった」

●映画を観て。
「面白いのは、物語自体よりも、曲の方がずっと悲しいということ(笑)。主人公たちには、常にどこか悲しみがあると思うけど、でも、それは、究極の愛には常に悲しみと喪失があるのと同じことだと思う。それがこの映画のテーマでもあると思うんだ。だけどこの映画で体験する彼らの心には、もっと明るさがある。だから、僕の曲にはむしろがっかりさせられてしまうと思うんだ(笑)。もし、あの曲だけで聴いたらね。だけど、僕は感情を区分けしてしまうのが嫌いなんだ。というのも、人間というのはみんな複雑な生き物だからね。だから色々なことを同時に感じることができる。怒りや、好奇心、驚き、人の心を操ること、願望、悲しみ、その全てが、人を愛する経験の中に存在する。ものすごく複雑なものだ。それが終わりのない原料となる。ミレニアム世代のために曲を書く原料になっていくだ」

https://www.vanityfair.com/style/2018/01/sufjan-stevens-on-call-me-by-your-name

http://variety.com/2018/music/news/sufjan-stevens-best-song-oscar-interview-1202705855/

● メアリー・J. ブライジ:『マッドバウンド 哀しき友情』(NETFLIXで日本でも公開中)で、助演女優賞と歌曲賞のなんと2部門にノミネート!!!

https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=Yd2ht5aF-2E

●役作りについて。
「私は苦痛はもちろん好きではない。だけどそれとどうやって向き合えばいいのか分かってる。神から与えられた自分の使命を果たすために、生き抜かなくてはいけないものがあると知っているから。そして、不幸なことに、私は苦痛を常に体験してきた」

●楽曲についてプロデューサーでありオスカーにノミネートされているラファエル・サディークがコメント。
「この曲は戦いについてだ。本当は戦いたくないから、そのせいで葛藤することについてだ。だから、この曲の歌詞には『私たちの違いを、忘れる時が来た』とあるけど、それは(映画に登場する黒人と白人の)ふたつの家族について語ったものであり、映画のテーマでもある。メアリーの役柄は、とりわけふたつの家族がうまくやっていけるように、お互いの違いを忘れようと努める役なんだ」

歌曲賞にノミネートされたのは、スフィアン、メアリー・Jの他に以下の3曲。



オスカーでは、全5曲がパフォーマンスされる予定だ。スフィアンのパフォーマンスに会場が涙するのでは!!! プレゼンターが彼の名前をちゃんと発音できるかも見ものだ(笑)。汗だらだらのジョニーもお見逃しなく!!

Sufjan Stevens ”Mystery of Love”(『君の名前で僕を呼んで』)
Keala Settle “This Is Me”(『グレイテスト・ショーマン』)
Common/Andra Day “Stand Up for Something” (『Marshall(原題)』)
Mary J. Blige “Mighty River” (『マッドバウンド』)
Gael Garcia Bernal, Natalia LaFourcade/Miguel “Remeber Me” (『リメンバー・ミー』)

アカデミー賞は、日本ではWOWOWで放送。
http://www.wowow.co.jp/extra/academy/
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする