「ビヨンセはコーチェラそのものより偉大だった」。ビヨンセのコーチェラが歴史的だったと米メディアも驚愕+大絶賛。

「ビヨンセはコーチェラそのものより偉大だった」。ビヨンセのコーチェラが歴史的だったと米メディアも驚愕+大絶賛。 - @beyonce instagram@beyonce instagram

コーチェラに出演したビヨンセのヘッドラインパフォーマンスは見ましたか?
生でストリームされ、翌朝も再ストリームされたので、多くの人が見る機会があったのでは?

見た方ならもう説明無用だと思うけど、本当に圧巻だったとしか言いようがない。

そのハイライト映像をビヨンセがアップしている。


NYタイムズは、「ビヨンセは、コーチェラそのものより偉大だった」「ビヨンセのコーチェラのライブ以上に意味が深く、人が夢中になり、威力があって、しかもラジカルなアメリカのミュージシャンによるパフォーマンスは、今年は、いやこの先数年は出てこないだろう」「ビヨンセのステージは、歴史そのものだった」とこれ以上ないくらいの言葉を並べて絶賛。
https://www.nytimes.com/2018/04/15/arts/music/beyonce-coachella-review.html?smid=tw-nytimesarts&smtyp=cur

ローリング・ストーン誌も、「かつては、カルチャーのターニングポイント、記念碑的な瞬間として、ウッドストックがあり、モントレーポップがあり、アイル・オブ・ワイトがあったわけだが、我々には、2018年コーチェラのビヨンセがあった、と言える」といかに歴史的な瞬間だったのかを記している。

2時間のライブには、100人はいるというダンサーとマーチング・バンドが出演。ビヨンセは、毎日11時間のリハーサルをしていたらしいが、どこにもミスが見当たらない完璧と言える演出に、サウンドのアレンジ、ダンスが繰り広げられる一瞬も見逃せないようなライブを展開した。

NYタイムズは、マーチングバンドの起用について、ブラック・カルチャーにとって重要なスポーツイベントでのハーフタイムショーに登場するからと書いていた。それは時には、ニューオーリンズの伝統であるセカンド・ライン・ブラス・バンドにも変貌し、ビヨンセのかつての曲を常に新しいアレンジに変えていた。

ビヨンセは、エジプトの王妃であり、美とフェミニズムの象徴であるフェルティティにインスパイアされた衣装で登場。

"Formation"の前には、"Lift Every Voice and Sing”という通称「ブラック・アメリカン・ナショナル・アンセム」と言われる曲を演奏し、ポリティカルなメッセージも随所に入れていた。

その他、Malcolm Xから、Fela KutiNina SimoneKendrick Lamar、Juvenile、C-Murder、Pastor Troyなどなどがライブ中に引用され、ブラック・カルチャーの歴史を随所に盛り込んだ内容でもあった。


さらに、JAY-Zも登場したばかりか、ソランジュとも激しいダンスを繰り広げ、なんとデスティニーズ・チャイルドまで再結成の瞬間があるという、ファミリーも総出演!!!



衣装はすべてBalmainによるもので、デザイナーのOliver Rousteing によると全体としてもブラックパワーを象徴したかったということ。詳細にまでこだわった衣装となっていた。





NYタイムズが書くように、これだけラジカルで、意味が深いのに、これだけのことを詳細にこだわりながら盛り込みながらも、全体として2時間のエンタメのショートしてまとめ上げてしまった総合力にも感動してしまう。

ビヨンセは途中で、「私をブラックウーマンとして初のコーチェラのヘッドライナーにしてくれてありがとう」と言っていたが、それに付け足して、「全く信じられないわよね」と言っていた。そこに深い意味があるような気がする。

ビヨンセのように、コーチェラの歴史に残るようなライブをするアーティストがいるのに、これまでヘッドライナーにならなかったこと。黒人女性として初であるということ。しかし、だからこそ、このライブは、過去で最高のものにしなくてはいけないと思ったのだろう。この先、抜くのが難しいものにしなくてはいけないと思ったのだろう。これまでヘッドライナーになってきたどのバンドの100倍もの努力が必要だと思ったのだろう。ビヨンセの背負うもの、そしてそれをいかに形にしてみせたのかを思うと、本当に感動する。スーパーボウルで”Formaiton”を披露した時のこと、『レモネード』をテレビでいきなり発表した時のことを思い出す。今回もそれを超える内容だったと思うのだ。

そして再び、それでもグラミー賞を獲れなかったことを思い出すのだが。

以下ビヨンセのセットリスト

Family Feud (Jay-Zの曲。マーチングバンドがカバー)
1. Crazy in Love (+"Humble" )
2. Freedom
3. Lift Every Voice and Sing (James Weldon Johnson カバー)
4. Formation
5. Sorry (+"Me, Myself + I")
6. Kitty Kat
7. Bow Down/ I Been On
8. Drunk in Love (+"Irreplaceable", "Swag Surfin", "Lilic Wine")
9. Diva (+"Irreplaceable", "Everybody Mad", "Getting to the Money")
10. ***Flawless (Remix + "Feeling Myself"
11. Top Off (DJ Khaled カバー)
12. 7/11
マーチングバンド”Shining", "If I were a Boy", "Work It Out", "Party"
13. Don't Hurt Yourself
14. I Care
15. Partition (+"Blow"
16. Yonce
17. Mi Gente (J Balvin カバー)
18. Baby Boy (+"Mine", "Standing on the Sun", "You Don't Love Me (No No No)")
19. Hold Up
20. Countdown
21. Check on It
22. Deja Vu (with JAY-Z、+"Zombies", "Green Light")
マーチングバンド"Ego", "Why Don't You Love Me?", "End of Time")
23. Run the World (+Chimamanda Ngozi Adichie's Speech "We should all be Feminist")
24. Lose My Breath (Destiny's Child + "Girl")
25. Say My Name (Destiny's Child)
26. Soldier (Destiny's Child)
27. Get Me Bodied (with Solange)
28. Single Ladies (Put a Ring on It) (+"Turn on Your Love Light")
29. Love on Top
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