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    なんと!トム・ヨークのソロ作が間もなく完成。来年発売予定。「政治的にしたくないのにそうなってしまう」+『サスペリア』のグッズも素敵。

    なんと!トム・ヨークのソロ作が間もなく完成。来年発売予定。「政治的にしたくないのにそうなってしまう」+『サスペリア』のグッズも素敵。 - pic by Greg Williamspic by Greg Williams

    キャリア初となる長編映画『サスペリア』のサントラを手がけたトム・ヨーク。めでたく今日発売となる。
    https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=9843

    なんとそれとは別に2014年の『Tomorrow's Modern Boxes』以来のソロ作を作っていて、間もなく完成と判明。来年に発売すると10月21日付のEl Mondo紙に語っている。これはスペインの新聞で当然全部スペイン語のため、内容はそれを翻訳して載せているCosequence of Soundを全て信じて以下に要約する。

    新作は、ナイジェル・ゴドリッチがプロデュースで「今完成させようとしているところ」。

    内容的には、「政治的な作品は作りたくないのに、僕が作るものはいつも結果的にはそうなってしまう」。

    今回はとりわけ、ブリジグジットをイギリス政府がいかに不当に扱ったのか、またその結果起きた政治への無関心に腹を立てている。「どうせ全ての意見は同じだし、その結果何かが起きるわけでもない、という拒否反応と意見の真空化が起きているように思う。だけど、ブリグジットの投票のせいでいかに崩壊が起きたのかを証明するとみんな、『もちろん、明らかにそうだ』と言うのだけど」

    サウンドについては、「すごくエレクトリックだけど、これまでの僕の作品とは全然違う。コンピューターを使って、これまでとは全く逆の手法で作ったから。すごく奇妙な方法なんだけど、まずスタジオで曲を作り、それを一度解体し、それをライブミックスで再構築した。そうすると違ったサウンドができるから、それをレコーディングした。その過程で、インプロビゼーションやエフェクトもたくさん使った。すごく奇妙なレコーディング方法となり、それが楽しかった」

    またコンピューターには飽きないか?と訊かれ、「僕はいつでも飽きてる」と答えている。トムは去年のソロツアーで、”The Axe"と言う曲を披露している。
    https://youtu.be/vhVVuapTi-o

    さらに、来月からアメリカでソロツアーが行われる。
    https://www.wasteheadquarters.com/schedule

    NYのライブは、11月26、27日で、すでにチケットを買い、がっちり握りしめて待機中。楽しみだ!

    またその間、今日発売の『サスペリア』のサントラもどっぷり聴きたい。一緒に発売されるTシャツなどのデザインも素敵だ。

    なんと!トム・ヨークのソロ作が間もなく完成。来年発売予定。「政治的にしたくないのにそうなってしまう」+『サスペリア』のグッズも素敵。

    すでに発表されているサントラの音源は以下の通り。

    "Unmade"

    "Suspirium"

    "Once Again"

    "Volk"

    "Has Ended"


    10/29追記:トム・ヨークがカニエ・ウェストのトランプ会談について語る!?

    El Mundeのインタビューの中で、なんと、トム・ヨークがカニエ・ウェストについて冗談を言っている箇所があることが判明。
    https://www.spin.com/2018/10/thom-yorke-kanye-solo-album-el-mundo/

    音楽は人が何かしらの反応を起こすきっかけになると思うか?という質問に、
    「うん。カニエ・ウェストを聴いた時はね」
    と答え、10秒間くらい笑い続け、悪意のあることをブツブツと言ったそう。
    しかし、トランプ大統領にホワイトハウスで会ったアメリカのプロデューサー、ラッパーであるカニエについて皮肉な突っ込みはしたくないと言いカニエの話はそこで止めたそう。

    そこから、質問にはなかなか答えられなかったようで、
    「ノー、イエス、ノー、分からない」と答えている。
    でも最終的には、適度な楽観主義とともに「イエス」と答えたとのこと。

    「アートというのは何であれすべて何かしらの反応を起こすものだと思うから。数ヶ月前にレディオヘッドでアメリカツアーをして巨大なアリーナでライブをした。そこで”No Surprises”を演奏したんだけど、あの曲は、世界で最も攻撃的ではない曲だ。
    だけどその曲の歌詞に”政府を倒せ/彼らは、彼らは僕らの代弁なんてしない”という箇所がある。
    この曲には政治的なテーマがあったわけでは全然ないのに、そこで観客がものすごく感情的になって叫び、泣いていた。だから、時に、完全にそこには怒りのセンセーションがあると思える。でも実際そんな人達も何もしなかったりするからね。だから分からないな」
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