ビリー・アイリッシュのデビュー・アルバムがSpotifyで今年最もストリーミングされた作品に。さらに曲、アーティストなどのカテゴリも発表

ビリー・アイリッシュのデビュー・アルバムがSpotifyで今年最もストリーミングされた作品に。さらに曲、アーティストなどのカテゴリも発表

Spotifyが2019年に世界で最もストリーミングされたアルバム、アーティスト、曲などの統計を発表している。結果は以下の通り。

●世界で最もストリーミングされたアルバム

1位:ビリー・アイリッシュ『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』
2位:ポスト・マローン『ハリウッズ・ブリーディング』
3位:アリアナ・グランデ『thank u, next』
4位:エド・シーラン『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』
5位:ショーン・メンデス『ショーン・メンデス』

●世界で最もストリーミングされた曲

1位:カミラ・カベロ&ショーン・メンデス“Señorita”


2位:ビリー・アイリッシュ“bad guy”


3位:ポスト・マローン&スウェイ・リー“Sunflower”


4位:アリアナ・グランデ“7 rings”


5位:リル・ナズ・X、ビリー・レイ・サイラス“Old Town Road”


●世界で最もストリーミングされたアーティスト

1位:ポスト・マローン
2位:ビリー・アイリッシュ
3位:アリアナ・グランデ
4位:エド・シーラン
5位:バッド・バニー

また、Spotifyはこの10年で世界で最もストリーミングされたアーティストなども発表している。

●世界で最もストリーミングされたアーティスト

1位:ドレイク
2位:エド・シーラン
3位:ポスト・マローン
4位:アリアナ・グランデ
5位:エミネム

●世界で最もストリーミングされた曲

1位:エド・シーラン“Shape of You”


2位:ドレイク、カイラ、ウィズ・キッド“One Dance”


3位:ポスト・マローン、21サヴェージ“rockstar”


4位:ザ・チェインスモーカーズ、ホールジー“Closer”


5位:エド・シーラン“Thinking Out Loud”


今年カレン・OとLux Prima名義でアルバムを出したデンジャー・マウスが、カレンと出演したイベントでストリーミングについて訊かれて興味深いことを言っていた。

ストリーミング数によってアルバムの売り上げが決まる世の中になると、アーティストが何回も繰り返し聴き安いアルバムを作るようになるのではないか。

問題は、自分がこれまで好きだったアルバムが、必ずしも何度も繰り返して聴きたいアルバムではないことがあること。例えば、大好きだけど、内容がヘビーなので1度聴いただけでずっしり心に響きそれだけで満足するアルバムというのは何枚もある。


なるほど、と思った。

実際、LA出張した際に乗ったタクシーの中でドレイクのアルバムが流れていて、なぜドレイクがストリーミングで聴かれているのか分かった気がした。ちょうど良い刺激が、車の中で永遠に聴くのに最適なのだと思った。また、発売中の最新のロッキング・オンのポスト・マローンのライブ・レビューの中でも紹介したけど、彼にも同様のことが言えて、一度聴き始めたら消したいと思わない曲なのだということ。

ビリー・アイリッシュはまたそれとも違う気がするが、敢えて言えば、彼女の曲は歌詞は非常にヘヴィだけど、サウンドが非常にミニマルでアレンジも洗練されている。だから、聴きごたえがあるというのは、よりストリーミングし安い、という理由なのかもしれない。

とはいえ、彼女の場合はアナログ盤も売れているので、とにかく今年全方面において人気があったということだろう。

ちなみに、アメリカ・レコード協会の発表によると、2019年前半の音楽産業の利益は前年より18%上昇。利益の80%はストリーミングによるもので、それも前年から26%上昇しているそうだ。
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