ビリー・アイリッシュ、「ジェームズ・ボンドの日」にテーマ曲の最新ライブ映像公開。「政治について語るくらいなら死んだ方がマシと思っても今は語るのが重要」とコメント

ビリー・アイリッシュ、「ジェームズ・ボンドの日」にテーマ曲の最新ライブ映像公開。「政治について語るくらいなら死んだ方がマシと思っても今は語るのが重要」とコメント

10月5日は、「世界ジェームズ・ボンドの日」ということで、ビリー・アイリッシュがトーク・ショー『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』に兄フィニアスと出演。ボンドのテーマ曲"No Time To Die"を披露した。

映像はこちら。


その前にインタビューにも答え、ボンドのテーマ曲を作った過程について語っている。


「クレイジーでシュールな経験だった。どんな風に始まったのかは覚えていないんだけど、長年ボンドのテーマ曲を書きたいと思っていた。実際できるとは考えていなくて、幻想に過ぎないと思っていた。ボンドのテーマ曲を書けたらどんなにクールなんだろうって感じでね。だけど去年の夏くらいに具体化して、幻想ではなくなった。それでもあり得ないと思っていた。数ヶ月くらいは信じられなかった」と語っている。

さらに作曲については、「歌詞を書く前に、メロディをしっかりと作りたかった。それ以前にタイトルが曲のなかに出てくるのも重要だと思っていたし、映画のタイトルが曲のタイトルになるのも大事だと思っていた。そうじゃなかったら満足できないと思っていた。だからタイトルを歌いながらどうやったら成立するのかを考えていたけど、最初の数日は煮詰まっていた。そもそもボンドのテーマ曲なわけで、ものすごいプレッシャーもあったしね。だけどある時、フィニアスがピアノであるメロディを弾いた瞬間に、2人で『それだ!』となったわけ」と語っている。

曲はすぐに気に入ってもらえたのかについて。

「ハンス・ジマーはすぐに気に入ってくれた。それ自体がクレイジーに思えたけど。彼は本当に一緒に仕事して楽しい人だった。彼が私たちにとって重要だと思っていたのは、とにかく映画を観ることだった。だから1年くらい前にロンドンに飛んで、ラフカットを観た。それで彼と1週間くらい一緒に作業した」


フィニアスが「オーケストラとね」とコメントすると、ビリーは「それが最高だった」と返した。

また、民主党大会に出演した際、“my future"のパフォーマンスの前に、政治的なコメントをしたことについても訊かれている。

「正直言って、それが私の責任だと思ったから。本来なら政治にはまったく関わりたくないと思っている。政治について語るくらいならそれ以外について語る方がマシだと思ってる。つまり、そんな私ですら政治について語らなくちゃいけないってこと自体が、今どれだけ大事なのかを示していると思う。昔の私は政治についてまったく発言してなかったし、他の人の意見だって知りたくなかったし、それについて関わりたくなかったし、考えたくもなかった。だけど、それがもうこれ以上無視できない、沈黙してはいられない、ってところまできてしまったと思う。とりわけ、私はファンベースがあるから、それを無駄にしたくなかった。だから、私達は政治について語るくらいなら死んだ方がマシと思っても(笑)、今はみんなでそれを語り、声を上げていくことは重要だと思った」


素晴らしいなあ、ビリー。

また放送されなかった部分も公開されていて、そこではグラミー賞について語っている。


「私にとっては、人生最高の夜だった。人生のピークだったと思う。でも私達が授賞したからじゃなくて、私達がそこにいたってだけでそう思える。ノミネートされたってだけで最高だし、稀なことだと思うから。それだけで幸せだった。その日の朝、私とフィニアスは会場に着いた瞬間に、これだけで十分って思った。勝たなくていいって。ここにいるってだけでいい。受賞してもしなくても関係ない。ここにいるってだけで最高だと思った」


当日、いくつものカテゴリーで連続受賞していたビリー。ベスト・アルバム発表の時に、「私じゃありませんように」と口にしたことについても訊かれている。

「なんでああ言ったのか分からないけど、とにかくすでにものすごくいっぱいいっぱいで。あまりに素晴らしすぎて信じれない、って意味だった。これ以上受賞したくないって意味ではなかった。でも、自分にそれだけの価値があると思うのも無理でしょ」


また、ビリーはアリシア・キーズからグラミー賞の翌日に電話をもらい、「あなたが最高にクールだってことを恥ずかしがる必要ない」と言われて感動したと語っている。


さらに同番組で彼女達の前には、ダニエル・クレイグも出演。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開が4月に延期になったのは、自分が1秒でも長くジェームズ・ボンドでいたいからなのでは?などと訊かれ、「世界中の人達に同時に観てもらいたいから」と答えていた。

また、ビリーのボンドのテーマ曲が出来た時にどうしても爆音で聴きたいと思った話を披露している。

「イヤホンでは不十分だったけど、オフィスだと他の人に聴かれてしまうから、車に乗ってドライブしながら爆音で10回、15回くらい聴いた。(ボンドの撮影だと)普通は外にアストンマーティンとかレンジローバーなどの車が停まっていて、そういう車はたいていスピーカーが良いから」と語っている。


またビリー以外の曲で好きなボンドのテーマ曲ベスト3を明かしている。

1位 アデル“Skyfall"
2位 ティナ・ターナー“Goldeneye"
3位 カーリー・サイモン“Nobody Does It Better"

ダニエルは、「カーリー・サイモンの大大大ファンだったから」と答えている。

そんな『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開は来年4月2日に延期された。

NYやLAの劇場が開放されていないことが原因のひとつだが、同作の公開が来年に延期になったことを受けて、大手の劇場が閉鎖を発表した(涙)。さらに今日になって『DUNE/デューン 砂の惑星』や『マトリックス4』などワーナーの大作も来年の秋以降に延期になってしまった(涙)。


ビリーの『No Time To Die』の公式MVはこちら。

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