テイラー・スウィフト、原盤権が再度売却されたため過去の全作をレコーディング中。その一部がライアン・レイノルズのCMで公開!

テイラー・スウィフト、原盤権が再度売却されたため過去の全作をレコーディング中。その一部がライアン・レイノルズのCMで公開!

テイラー・スウィフトのニュースをふたつ。

ひとつは、過去のレコードをすべて再レコーディングしている最中の彼女が、その一部を今日公開したこと。

もうひとつは、『folklore』のスタジオ・セッション映像がとうとう日本でも4日から観られるようになったこと。

1)テイラーが過去に在籍していたレコード・レーベルが、彼女の原盤権を、彼女が絶対に売って欲しくないと相手だと言っていたプロデューサーのスクーター・ブラウンに売ったという経緯については、公にされた通り。しかし、最近になってまたテイラーの知らないところでブラウンが投資会社に売って大もうけするという超屈辱的なことが起きた。テイラーがツイートしていた。


そのため、最近テイラーは、本格的に過去6作品のレコーディングをやり直ししている。今日なんとその一部がCMで公開された。

https://twitter.com/VancityReynolds/status/1334134478042587137

テイラーのツイートによると、「まだ再レコーディングは全部終わってないんだけど、友達のライアン・レイノルズに、彼が監督した笑えるCM用に使わせて欲しいと頼まれたの。だから、ここで“Love Story”が少しだけ聴ける。みんなに全部聴いてもらえるように今一生懸命頑張っているところだから!」と。

“Love Story”は、2008年にリリースされた曲なので、すでに12年前の曲だ。彼女は今30歳なので、18歳の時に発表したセカンド・アルバム『Fearless』に収録されていた。過去6枚のアルバムを再レコーディングするといっても、できる限りオリジナルに近い感じで歌うのか、または今の彼女なりに歌うのか、かなり難しいところだ。

この曲を聴いたところ、残りのすべてのアルバムも聴くのが楽しみになった。

曲の良さはそのままだけど、彼女の歌唱力や技術は抜群に向上しているし、この曲を再レコーディングしなくてはいけなくなった経緯を考えても、もうひとつ逆境に負けないぞ、とでも言わんばかりのプラスαの魂がこもっているような気がするのだ。だから短くても何度も聴いてしまうし、感動で鳥肌が立ってしまう説得力すらある。ちなみに、レイノルズが書いたCMの内容もまた最高(笑)。

このコロナ禍でライブができない間にレコーディングするというのも、時間を無駄にしてなくて、偶然とはいえ素晴らしい。全アルバムが揃ったところで、本来今年やるはずだったスタジアム・ライブが出来れば、本当にテイラーの大フェスになりそうだ。何よりこのコロナ禍に人気を拡大していたんじゃないかとすら思えるのが凄い。

2)『folklore: ロングポンド・スタジオ・セッション』が日本でも12月4日からDisney+で配信開始!

『folklore』はご存知のように、テイラーがコロナ禍で、自主隔離しながらコラボレーター達と顔を合わせないで作った作品だ。様々な意味でコロナ禍だからできたともいえるが、今回そのコラボレーターであるアーロン・デスナー(ザ・ナショナル)とジャック・アントノフと初めて顔を合わせてニューヨークの郊外にあるロングポンド・スタジオでライブ・セッションをおこなった。

その模様が映像として配信されたが、非常に面白いので必見だ。ちなみに今から1ヶ月Disney+に加入するだけでも、トレント・レズナーとアッティカス・ロスがサントラを手がけてすでに絶賛されているピクサーの新作『ソウルフル・ワールド』も12月25日に見られるので、絶対にお得だと思う。

https://disneyplus.disney.co.jp/

テイラーの作品のこれが予告編。

https://www.youtube.com/watch?v=jgdFUoZzCI0&feature=youtu.be

また、スタジオセッションのなかからジャスティン・ヴァーノンとのデュエット“exile”の映像も公開している。


ご覧のように、ジャスティンはウィスコンシンの自宅スタジオにいて、ロングポンドには行っていない。顔はほとんどバンダナで隠している状態だが、この音の質の良さ、引き込まれる感情に感動するばかりだ。

この映像で興味深いのが、曲と曲の間に、曲ができたいきさつをアーロンやジャックと語っていること。

例えば、“exile”に関して語っていることも、最初に聴いた時に持った感想と一致するものだった。例えば、“exile”の出だしのジャスティンの声の低さとメロディは、彼らしくなくて、何度聴いてもこそばゆい感じがするのだが、それはWilliam Boweryが書いたものだからだそう。William Boweryは架空の名前でこれが誰なのかもテイラーがこの映像の中で明かしている。

さらに、「step right out」のところでようやくジャスティン節が響いてホッとする。テイラーは、頼んだわけではなかったのに、ジャスティンが書いてくれたと感動していた。なるほど、そういういきさつだったのか、とこの映像を見ると感心する。

また、そんなオタクな細かいこと以上に、なぜ彼女がこのアルバムを作りたかったのか、どんな物語が映し出されているのか、また、アルバムが完成した時にレーベルに言いづらかったこと、など興味深いウラ話がたくさん聴ける。また、すべてが手作り感覚で、映像内のメイクのクレジットも彼女の名前になっているし、監督も彼女自身だ。ビヨンセが『Black Is King』の監督だったこともふと思い出す。雑誌の露出の仕方などを見ても、時々ビヨンセをお手本にしているのかなと思うことがあるから。

彼女は、このアルバムを自主隔離の中で作ったので「蜃気楼のようで、ここで演奏して初めてリアルなものに思えた」と語っている。リスナーとしても、コロナ中に作られたアルバムを、コロナ禍に聴いて、そして2020年が終わるという時に、こうやってライブをした映像を観ると、テイラー・スウィフトの音楽による体験でこの2020年が無事完結するような気持ちにすらなる。日にちの感覚も、季節の感覚もなかったような2020年に、区切りを付けてくれたような気がするから。

ちなみに、ロングポンド・スタジオはアーロンの個人スタジオで、今年のコロナ禍の渦中に発表されたフリート・フォクシーズの『Shore』もここで一部レコーディングされている。

『folklore: ロング・ポンド・スタジオ・セッション』は音源でもすでに全曲発表されている。




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テイラー・スウィフト、原盤権が再度売却されたため過去の全作をレコーディング中。その一部がライアン・レイノルズのCMで公開! - 『rockin'on』2021年1月号『rockin'on』2021年1月号
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