オスカーの話をするのは早過ぎると思いつつも、来年のアカデミー賞で、ケンドリック・ラマーとテイラー・スウィフトが映画監督として対決するかもしれない。グラミー賞ではないですよ。オスカーで!
ケンドリック・ラマーが最新MV”We Cry Together”-A Short Film を発表。映像はこちら。
見れば分かるけど、6分弱のこのMVは、なんと1テイク(長回し)で撮影されていて、しかも生収録。つまり、音に合わせて口パクしてるわけではない。もともと映画的なシーンが目に浮かぶ曲なので、この作品が「短編」として公開されたのも納得。
監督は、ケンドリックの他、ケンドリックの高校の時からの親友にして、長年のコラボレーターであり、最近一緒にPGLangを立ち上げたDave Free(写真左)と、Baby KeemのMVの監督もしている映画監督Jake Schreierの3人だ。
この作品は、2020年3月にすでに撮影されていたそうだが、興味深いのは、アカデミー賞ノミネートの資格を得るために、6月にLAで1週間劇場公開されていること。本気だ。順調にいけば、オスカーのLive Action Short部門にノミネートされることになる。
ケンドリックは、PGLangを音楽に限らないクリエイティブ集団として立ち上げた。少し前に『サウス・パーク』のクリエイター達と映画を制作すると発表したのも含め、より大きな世界で積極的にクリエイティビティを発揮したいという当初の目標をすでに着実に実践しているのが分かる。
さらに面白いのは、この部門を狙っているもう1人のスーパースターがいること。テイラー・スウィフトだ。
彼女は、”All Too Well: The Short Film”で監督を務め、今年のトライベッカ映画祭でも上映し、トークイベントなども行っていたくらいだ。こちらも、力が入っている。
と言っていたら今、9月に開催のトロント映画祭からプレスリリースが届いてテイラーはトロント映画祭にも来るそうだ!
この作品は、脚本、監督、テイラー・スウィフトで、主演が、セイディー・シンクとディラン・オブライエン。セイディーは、『ストレンジャー・シングス』ではケイト・ブッシュの曲でもとりわけ脚光を浴びたマックス役なのでタイミングも良過ぎ。
ちなみに今年Live Action Short部門でオスカーを受賞したのは、リズ・アーメッドが監督したの”The Long Goodbye”。
ケンドリックの”We Cry Together”でケンドリックとやり合ってるテイラー・ペイジも相当カッコいいが、彼女が主演の映画”ZOLA”がちょうど日本でも公開。ぜひ観てみて〜。ツイート上で発表された実話に基づく話を映画化した画期的な作品だ。
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