この週末にケンドリック・ラマーが現在行っている世界ツアー”The Big Steppers Tour"をパリからAmazon PrimeとTwtichで配信する。オンディマンドでも配信される。
最初の配信は、日本時間的にはすごく厳しいのだけど、10月23日（日）午前３時開始…..。幸い土曜日と日曜日の間なので、どちらかでお昼寝してもらうとか？
リンクはこちら。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0BFSXF3YY?linkId=186160286
Twitchのリンクはこちら。
https://www.twitch.tv/amazonmusic/schedule?segmentID=d54384c4-7429-4f4b-9abc-0230324aba7b
不幸中の幸いは、オンディマンドでも見られること。リンクがすでにポストされている。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0BFSXF3YY?linkId=186160286
ただ、Amazonに問い合わせしたところ、いつまで見られるのかは未定のようだ。去年12月に配信されたドレイクとカニエ・ウエストのライブは、いまもAmazon Primeで見られるので、長く見られる可能性も大だが、ぜひ早めにチェックして下さい。
ケンドリックは、最近アメリカでは、『サタデー・ナイト・ライブ』に出演して2曲披露している。こちら。
“Rich Sprit + N95”
“Father Time ft. Sampha”
それでこの２本を見てもらえばわかるけど、思い切りミニマルだけど、最高にコンセプチュアルだ。そしてケンドリックがすごくファッショナブルだ。
現在行われているツアーもこれに通じてるところと真逆なところがあって、思い切りコンセプチュアルで、アーティスティックで、最高にファッショナブルだ。
しかしさすがにアリーナツアーなので、ここまでストイックにミニマルではなくて、コンセプチュアル、アーティティック、ダンスがあって華やかで、または、コンセプトを取り払って１人でステージ立って盛り上げる、といういくつかのパターンを非常にダイナミックにライブ感を決して失うことなく、それでいて緻密に織り交ぜているというものすごく高度なことをやり遂げている。
さらに、何が素晴らしいかって、その非常にアート性が高いステージを観て、観客の精神がすぐに高められるんだけど、美術館でアートを観ている、というような感じではなくて、観客は心を高められたまま、これまでのケンドリックのライブの熱狂も全く失わずに盛り上がる。
これまで以上とすら言えて、モッシュピットもできるし、曲と曲の合間には、「アイラブユー、ケンドリック」という歓声から、「ケンドリック、ケンドリック」の合唱から、始まったら最後、熱狂は高まり続けるライブで、ヨーロッパの映像を見ていたら、ステージに上がったファンをダイブさせたりしていた。感動するのは、この長い間にファンとケンドリックの間で培って来た心の強烈なつながりを感じることだ。
アメリカツアー中には、いくかバズった場面があり、ひとつは、「僕の名前はケンドリックです。初めてコンサートに来ました。一緒に写真を撮ってください」と掲げていた最前列の子供にステージから話しかけたこと（涙）。しかも「最初のコンサートに連れて来てくれた人のことを忘れるなよ。それから、自分がなりたいと思ったものは、懸命に頑張れば何にだってなれるんだからな」と言ったのだ。
この短い間に、親への感謝を忘れないようにということと、自分がなりたいものは何でもなれる、じゃなくて、懸命に頑張れば、と言ったのがさすがだと思った。さらに、後で、子供が掲げていたカードに、「今日は来てくれてありがとう。エネルギーを交換できて嬉しかった。君はスペシャルな人間だから、君が持ってる偉大なエネルギーをマニフェストし続けるように。また会おう」と書いてくれたこと（涙）。素敵すぎだろう。
もうひとつバズったのは、セキュリティの人が”Love”を聴きながら泣いていたこと。
@dejaihvu Mans shoulda just bought a ticket 😩🤣 #kendricklamar #thebigstepperstour #houstontx ♬ original sound - Dejaih Smith
この映像がバズったのでケンドリックも見て、「最終的には音楽をこうやって感じてくれることが一番嬉しい」と答えていた。
個人的には、ロザリアと並んで、今年観た最高のライブで、実はアメリカで３回も観てしまった。
現在ヨーロッパ・ツアー中だが、12月にはオーストラリア、ニュージーランドにも行く。絶対に日本にも来てもらいたいのだけど、ものすごくステージが凝っているから、持って行けるのかな？という不安がある。なので、日本に来てくれ〜という願いをスクリーンに送りつつガッチリ見て欲しい。もちろんスクリーンで観るのと、会場で観るのは全然違うけど。
ケンドリックは最近雑誌の表紙も２つ飾っていてこの両方の内容もまた彼の発言のひとつひとつにどっぷりと入っていってしまうくらい深い。子供に無償の愛を教わったって語っているところなんて涙目になっちゃうんだけど。
ひとつだけ書くと、
「これまでの作品は、様々な方法で報酬を得てきた。例えば賞をもらったり、ピューリッツァー賞をもらったり、グラミー賞をもらったり。だけどこのアルバムっていうのは俺にとっては人間性への報酬として作ったんだ」
ライブが行われるの日は、『good kid, m.A.A.d city』の発売からちょうど10年目となる。最近10周年記念のアナログ盤が発売となった他、米アルバムチャート200位以内に10年間、520週連続で入り続けた初めてのアルバムとなったことが話題となっていた。
とりあえず、ライブは何がなんでも必見です！
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