ダーティ・プロジェクターズ新作ストリーミング
2009.06.03 10:20
とうとう、公共ラジオでNPRにて
ダーティ・プロジェクターズの新作前作ストリーミングが開始した!!
ぎゃーーー素晴らしいこの作品は。
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=104578357
一応張り付けますが、日本で聴けるかしら?
聴けなかったらごめんなさい。
ブルックリンは今年、アニマル・コレクティヴ、
グリズリー・ベアと本当に素晴らしいアルバムを世に送り出してきたが、
この作品は、何かが決定的に違う。
ようやく、息が出来た!!!!と
言いたくなるようなアルバムなのだ。
昨今の若手バンドを思う時、
この間アントニー・ハガティがインタビューで
言っていたことをいつも思い出すのだけど、
ここ数年の若手バンド達は、
世界の矛盾と恐怖から身を守るために
独自に確固とした世界を創り上げていた。
自分だけのユートピア作りとでもいうその抵抗は、
だから同時に閉鎖的なものだった。
グリズリー・ベアもアニマル・コレクティヴも
今年、それでも最大に「開放的」な作品を作った思うが、
しかしその場所は、やっぱり恐怖という名の
壁に囲われた建物の内側でしかなかったように思うのだ。
特にグリズリーのサウンドには、どこか窒息感が潜んでいるのは
そのためなのではないか。
しかしこのアルバムにあるのは、呼吸だ。
そんな壁を蹴り破って、
とうとう外からの空気が入ってきた。
手にしたギターには傷が付いているし、
サウンドは歪んだままでも。
それを繋ぎ合わせてなんとか呼吸のサウンドを鳴らしている。
もう恐れていない、と言っているアルバムなのだ、と思う。
ここで何かが変わった、とすら言いたくなるような。
だから、とにかく、嬉しい!!!
と、とりあえず冷静になって
ローリングストーンのレビューなんかを
読んでいると、
「まあいんじゃないの〜」という感じだ。
冷たいな……。まあ関係ない!
本人達はどれくらい意識的なのだろうか。
知りたいな。
イエール大卒だしな〜。
実はボナルーの前哨戦で、今週TVオン・ザ・レディオの前座として
セントラルパークでライヴもある。楽しみ。
アメリカの今後の反応も楽しいです。
ちなみにこのジャケットを撮影したのは
最新号のROではソニック・ユースを撮ってくれた
ジェイソン・ローゼンバーグです。
地道に頑張ってます。
この間はイエイセイヤーのレコーディングスタジオに
撮影に行ったそう。ウッドストックでレコーディングしてる
そうです。
なんか最近のこのフォーク軍団と一緒な感じの写真に
しないで欲しいと言ったそうなのですが、
「あんたウッドストックにいてそれは無理だろう(笑)」
という結果になったらしいです。
http://www.jasonfrankrothenberg.com/