『アバター』、『ダークナイト』を抜く

『アバター』、『ダークナイト』を抜く

もう観ましたか、『アバター』?この作品は、劇場で3Dメガネをかけて観ないと意味がないので、まだの方はぜひ劇場に!というわけで、『アバター』の興行成績が『ダークナイト』を抜いた。時間の問題ではあったけど。Varietyが報じている。http://www.variety.com/article/VR1118014209.html?categoryid=13&cs=1&nid=2255


今週36ミリオンドルを稼ぎ、合計552.8ミリオンドルに。『ダークナイト』は533.3ミリオンドル。『アバター』はこれで史上2位の興行成績を記録。1位はご存知、『タイタニック』で600ミリオンドル。恐らく『タイタニック』も超えるだろう。しかし、どちらにしてもジェームス・キャメロンの作品。史上1、2位の興行成績を獲得してしまうとはどんな気分だろうか。


先日行なわれたゴールデン・グローブで作品賞を授賞した時のキャメロンのスピーチには、しかし悪いけどドン引きした。「僕らの仕事は世界一だ〜!」と豪語したのだ。リアリー?世界一?お医者さんとか学校の先生とか、看護婦さんとか?街角でおいしいコーヒーをいれてくれるお姉さんとかは? リアクション・ショットで、よりによってダニエル・デイ・ルイスが抜かれていたけど(笑)、顔が”無”だった。あのMr.パーフェクト、 ジョージ・クルーニーの目は泳いでいた。ドリュー・バリモアはあんま何も考えてないので、笑顔で拍手していた。『タイタニック』のレオナルド・ディカプリオは微妙な立場なので、”(汗)”って感じだった。少なくとも私にはそう見えた。ここで、キャメロンが本当に言いたかったのは、「俺が世界を救った〜〜!」なのである。メイビー……。『アバター』に関してはもちろん何の異論もない。http://ro69.jp/blog/nakamura/ymd:20091221 それに作品が良ければ、それを作った人がどんな人だって構わない。または「世界一」クラスのエゴがないとあんな作品作れないのかもしれない。うん、そういうことだろう……。カニエもまだまだだ(笑)。


今年のゴールデン・グローブ授賞式のTV視聴率はアップした。リッキー・ジャーヴェイスの司会も面白かったし、サンドラ・ブロック、ジェフ・ブリッジズ、メリル・ストリープ、『ハングオーバー』の授賞など、もちろん『アバター』も含め、大衆に好まれた役者/作品を無視しなかったからだ。ちなみに、アカデミー賞が、史上最高の視聴率を獲得したのは『タイタニック』の時。もし今回もアカデミー賞を獲ったら、素直に拍手を贈りたくなるスピーチをキャメロンには期待したい。
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