ガガと言えばMGMT&ピッチフォーク
2010.04.13 00:03
朝起きてTIME誌の”世界に最も影響力のある人”リストの読者投票を見たら、ガガがまた1位になっていた。ユナ・キム2位。激戦だ。
http://www.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1972075_1976159,00.html
そのTIMEのリストに短いガガの説明があって、それがイカしていた。「ガガとは、歌でも、ダンスでも、増してやその派手な衣装でもなく、つまりは有名になることに取り憑かれて有名になった、というパフォーマンス・アートなのである。そして今のところは、我々はそのパフォーマンスを楽しんでいるということだ」と。なるほど。
そしてガガと名声と言えば、ガガとは逆に、その欲しくもなかった名声に疲弊してしまったのが、MGMT。CDのジャケットで、彼らを飲み込もうとしているもののひとつは、その名声だ。アルバムの中に、ガガをもじった”Lady Dada's Nigthmare"という曲もあるし。
週末に、日本から1週間遅れて発売の予約しておいたスクラッチ版アナログ&CDが届いた!しかし、なんで2枚とも買っちゃったんだっけ?という話だ。いくら好きでも不況のおり、2枚は買わん。そっか、本当はせっかくのヘンテコなジャケ写だからアナログが欲しくて(デジタル音源も自動的にもらえるし)、アナログを買おうとしたら、CDには、特製コイン(笑)と、写真集が付いてくるんだったんだ。なんかセコい分け方だなあと不服だったんだけど両方買ったんだった。で、どなたかスクラッチした人います?何が出てくるんでしたっけ??スクラッチできないですよね!勿体なくて。もう1枚買うべき??買わないけど(笑)。
しかし、サンプル盤ももらっていたのでもちろんもう何十回も聴いていますが、何度聴いても最初の音が始まった瞬間から、ぎゃ、傑作!と思える衝動は新鮮なままあり、3曲目くらいまで到着すると、彼らが、最初にインタビューした時に、「もう十分戦ったから、この社会からシリアスさを取り除いてあげたい」と言った言葉を思い出す。そういう意味で本当にポップ。その精神的な強さに、彼らみたいな世代が生まれたんだったら未来は大丈夫だと、思ってしまうのだ。本当に隅々まで素晴らしいアルバム。
で、個人的にもし一番好きな箇所を選ぶとすると(誰にも聞かれてないが)、今現在は、”Siberian Breaks"で、”I'd rather die before I get sold"と”If you find the soul that you lost" の間の夢から覚めるようなドラムなんですけど、それってアンドリューが叩いてたんだーーーー感動(涙)。てっきりバンドがやっているのだと思っていました。など、クレジットが見られるので、細かいところを楽しんでいます。
NYタイムスの日曜版に大きな記事が。なるほど、各所の反応が書いてあるのですが、シングルがなくて困っていると。まあ彼らわざとそうしたわけですが、だから商業的に成功しないのかも、とも言っています。そしたら、アンドリューが「僕らヘロイン・アルバムを作るよ。思い切りスローで落ち込むような。そのアルバムは批評家から絶賛されるけど、全然売れないんだ。だから、僕らは10年くらい忘れられた存在になる。そこまできたらカムバック・アルバムを作るんだ」と(笑)。KIDS ARE ALRIGHT!
あ、そうそう。それでJAY-Zの『ブループリント3』に参加してたはずなのに、その曲はどこにいっちゃったんだろうと思っていた方。ここに彼らの発言があって、JAY-Z から電話がかかってきて、「何でもいいからMGMTをやってくれればいいから」とクラッカーか何か食べながら言われたそう。それでパイプオルガンとビートを使った曲を送ったら「コーラスだけ参加してくれる?」と言われたんだそう。それで、断ったのだそうです。酷いっ!!!そうそうそれと、記事を読んでると時々レディオヘッドの前座をしたと書かれているものがあって、いつ前座したっけ?といつも思っていたんだけど、この記事の中では「U2、LADY GAGA、ピンク、レディオヘッド、ストーン・テンプル・パイロッツの前座を断った」と言っているので、やっぱやってないですよね。それともヨーロッパでしてますか?
てか、ピッチフォークの点数が出たけど、6点代????ローリングストーン誌に似た緩い点数。アホッ!
MGMTは、今週末のコーチェラに出演します。