NY TIMESがM.I.A.の記事を訂正
2010.06.04 09:15
M.I.A.が激怒したNY TIMESの記事ですが、NY TIMESが今日訂正記事を発表しました。
http://www.nytimes.com/2010/05/30/magazine/30mia-t.html
「M.I.A.が、スリランカの内乱について世界の人達に認知してもらおうと努力しているという件について話している箇所で、記事では『私はボノになろうとしているわけではないの。彼はアフリカで生まれたわけじゃないでしょ。でも、私は、そこの出身だから。ポップ・スターが”我等に平和を”っていうのに飽き飽きしているの。だったら”戦争にチャンスを”と言いたいくらいだわ。グラミー賞に出演したのも、すべて”来月には5万人の人が死ぬのよ。あなた達に今できることがあるんだから”と言いたかったためなの。でも誰も助けてくれなかったわ』。
という風に記載されています。M.I.A.がそのすべての発言をしたのは事実ですが、その記事にあるような順番ではしませんでした。
まず、「グラミー賞に出演したのも」、というところから終わりまで最初に発言し、「私はボノ」というところから、「”戦争にチャンスを”」というところまでは、インタビューの終わりに発言したものです。
このインタビューの中で、その発言が別々の部分でされたことをはっきりとさせるべきでした」と。
で、この訂正を受けて一斉に、訂正するほど大きな問題なんだろうか?という突っ込みが入っています。つまり、このNY TIMESの訂正自体が、M.I.A.の反発への静かなる抗議なのです。
それに、この泥沼化、今ではほとんどのメディアが、そこまでM.I.A.が怒る内容なのか?と徐々に逆突っ込みが入れられている状況。「トリュフ味のフレンチフライを食べた」と書いたことが、M.I.A. のキャラを象徴してしまったとは思えないけど、と、ライター自身も発言しています。で、全体的にも、オレもそう思う、という意見に傾いています。ただ、前にもブログで書かせていただいた通り、ライターがM.I.A.の”戦略”に突っ込みを入れているのは間違いないのですが……。とにかくアルバムが素晴らしくて、こんなもの吹き飛ばしてくれることだけを今は願います。