ソフィア・コッポラ&ジュリアン・カサブランカス!


ソフィア・コッポラの新作”SOMEWHERE" の予告編が公開された。いきなりソフィアの世界観炸裂でうるうるきます。
http://trailers.apple.com/trailers/focus_features/somewhere/


『ロスト・イン・トランスレーション』の続編か?と思わせるような物語の舞台は、LAのセレブ御用達ホテル、シャトー・マーモント。そこに暮らすハリウッド・スター、スティーヴン・ドーフ(お久しぶり)が、金もあるし、女もいるけど、空しい生活を送っていて(たぶん)、そんなところへある時11歳になる娘が突然現れる、という、数年前のインディ映画によくあったような(ジャームッシュのとか)内容だ。しかし、その世界観がもうとにかくソフィア。哀しいのだ。今回はこのポスターでも分かるように、色がパステル調からより鮮明になったのが新鮮ではあるけど。


そして、最新の予告編のサントラに使われているのは、ジュリアン・カサブランカス!ソロの中から”I'LL TRY ANYTHING ONCE"のアウトテイクで、メランコリーな雰囲気に超ぴったり……。本編のサントラでは、ソフィアの子供のパパでもあるThomas Marsのフェニックスがオリジナルで曲を書き下ろすそうです。


作品はアメリカでは12月22日公開ですが、9月に行なわれるトロント映画祭に出品される予定なので、たぶんそこで観て来ます!今年は、カンヌ映画祭に間に合わなかった期待の新作が大量にあるので、トロント映画祭はかなり盛り上がりそう。


ちなみに、ソフィアの最新作のタイトルは”SOMEWHERE"(どこか)ですが、ソフィアの元ダンナ、スパイク・ジョーンズの最新短編のタイトルは”I'M HERE"(僕はココ)で、もちろん絶対関係ないはずだけど、合わせて哀しい……。
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