ペイヴメントへのギャグも飛ばす。続SMASHING PUMPKINS@TERMINAL 5, NY
2010.07.28 11:50
”Today"もやったし、”Tonight, Tonight"もやった!”Hummer”も、”Bullet with Butterfly
Wings"も!!!”Ava Adore"もやったし”Perfect" も!!昔の曲で言えば、一番良かったのは、”Cherub
Rock"だ。なぜなら、ビリー・コーガンのギターがうなりまくるからだ。新生パンプキンズ、思いきりダークでヘビーでカッコいい。一瞬、これはオリジナルのパンプキンズより音が良いかも、とすら思うくらいいいライブだった。が、冷静になれば、それはちょっと大げさだとは思う。でも、”新生”にふさわしいあり方だった。ビリーは、最初のパンプキンズ解散後、試行錯誤を繰り返してきたが、その中では、一番良いバンド、であることは絶対に間違いない思う。もちろん、ジミー・チェンバレンが脱退した後、オリジナル・メンバーがとうとうビリーひとりになってしまったからというのは大きい思う。もう言い訳を言ったり、文句を言ったりする相手がいなくなったわけだから。
しかし、この日のライブは懐メロ大会には聴こえなかった。なぜなら、このギター・ヘビー・モードは、例えば”United
States"などを中心とした、新しめの曲のモードを中心として組み立てられていたから。そして、素晴らしかったのは、入ったばかりのニコール嬢も含め、その他のメンバーが、あの長身で、所狭しと腕をグルグル回し、ギター抱えて弾きまくりのビリーのギターにやっと付いて行っている風ではなかったこと。むしろ、がっちり脇を固めていて、全体のサウンドが思いきりタイトだったのだ。それがすごくバンドとしてしっくりきて良かった。弱冠20歳!この間まで、ハンバーガー屋でバイトをしていたMike
Byrneははちまき姿の気合いで、それも好感度。
ビリーは、観客のあまりの熱狂に「僕は今どこにいるんだ?これは本当にNYだよね?温かい歓迎をありがとう!」と何度も言っていたが、当然、前回のケンカ事件のことがあったからだと思う。「だからNYは嫌いなんだ」くらいのことをその後言っていたから(笑)。
また、突然「これでライブは終わりだ!僕が終わりと言ったら終わりなんだ」と言った後、「いや、嘘。君達が終わりと言ったら終わりだ。決めるのは、君達だ。なぜなら、僕は所詮ロックのパペットで、それに操られているだけだから」とちょっと意味深なことを言ったがすぐにふざけた声になって「あ、ペイヴメントのあいつが殺されている(笑)」と、パペットの糸を切る真似をしたりするギャグ(?!)も飛ばしたくらいだった(笑)。
とにかくギター炸裂、熱狂の素晴らしいライブだったのだが、実はひとつだけ気になることがあった。しかし、それは恐らくビリーが、最初にパンプキンズを解散した後に、今もこうして戦い続けている大きな理由に関係していると思う。だから、別のチャンスに書けたら書きたいと思います。とにかく、サマソニへの準備は万端でしたので!!!!思いきりあのギターを浴びて、うなされてください。そう言えば、観客はZEROTシャツ率がすごい高かった。あ、そうだ。そんな気合いの入った長年のファンに「僕がこれまで君達にやってしまったこと、悪いと思っている」と言ったんだ。あれはどういう意味だったんだろうか?