エディ・ヴェダー、カートが亡くなってから『ネヴァーマインド』は辛くて聴けない、と語る@SPIN誌

エディ・ヴェダー、カートが亡くなってから『ネヴァーマインド』は辛くて聴けない、と語る@SPIN誌

SPIN誌が『ネヴァーマインド』20周年記念で、すべてを変えたこのアルバムが今何を意味するのか?という特集をしています。色々なアーティストが語っているのですが、その中で、エディ・ヴェダーが語っているのを読んで、思わずニューススタンドでじーんとなりました。


以下要約。
「シアトルの夏。あれは、僕らのアルバム『テン』があと1週間で発売になるという頃だったんだ。発売前の『ネヴァーマインド』のカセットがいくつかあって、みんなで回し聴きしていたんだよね。それで、僕は、ウォークマンでそれを聴きながら、ひとりで歩いてたんだけど。何ヶ月かぶりに晴れ間が出たすごく珍しい日にね。そのテープは、まだラベルに何も書かれていないただの真っ白なものだったけど、僕に与えたインパクトは大きかった。それは、変化、に思えたんだ。


それで、みんなのたまり場になっていたO.K.ホテルという場所があったんだけど、僕はそこでコーヒーをいれてくれる人と知り合いだったから、中に入れてもらって、このアルバムの初期の頃のライブを観せてもらったんだ。それから、夏になって、フガジがモハーヴェ砂漠でライブをすることになったから、みんなで小さいトヨタに乗ってそこへ向う途中、車の中で『ネヴァーマンド』を聴いたんだ。何度聴いても全然飽きなかった。


だけど、その後カートに起きたことのせいで、僕にはもうそれが聴けなくなってしまった。だから、今『ネヴァーマインド』がどう聴こえるのか、まったくわからない。


もし僕が、彼らの音楽を聴くとしたら、それは『インセスティサイド』か、『ホルモウニング』だ。でもとにかく本当に辛くて聴けない。だから、その後、クリスがスウィート75で、デイヴがフー・ファイターズでアルバムを作ったけど、つまり、僕にとっては、それを聴くことが、ニルヴァーナを聴く、ということになったんだ」。


残されたほうも辛いです。


http://www.spin.com/
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