「なんかいい」っていうのもいい加減な話ですが。

京都出身の5人組、モルグモルマルモ。モルグマルモルモでもマルグモルモルモでもなく、モルグモルマルモ。9月18日にリリースされる新譜『もうひとつの地球』を聴いたんですが、なんかいいんです。なんかいいとしか言いようがない。

ひねくれたポップネスには80年代のニューウェーヴ的センスのよさもありつつ、全体から漂う三の線感。音はよくも悪くもかる〜いのに、メロディは本格派。冗談とシリアスが、涙と笑いが、マニア心とJ-POP愛が、薄い壁を挟んでお互いを呼び合っている。六畳一間で夢見る宇宙ってこんな感じなんだろうな、というリアリティが、最終的には妙に心に響き、耳に残るのです。テンションの上がり切らない日常を、最大限ポップに輝かせたらこういう音楽になるのかもしれない。


ミュージックビデオにはユナイテッドモンモンサンのまつきょんこと松岡恭子も出演。