THEラブ人間がライヴ会場限定でリリースする新作を聴いた

THEラブ人間がライヴ会場限定でリリースする新作を聴いた

来週の土曜日、11月9日に大阪・心斎橋Pangeaから始まり、11月30日(土)の東京・下北沢BASEMENT
BARまで続くTHEラブ人間の自主企画ツアー「下北沢にて'13」。その会場で発売される4曲入りの新作『彼氏と彼女の24時』を聴かせてもらった。

表題曲の“彼氏と彼女の24時”はすでにライブでもやっているのを観たが、突き抜けた曲調とコードの力で疾走するメロディが気持ちいい曲。《夢の中でだけはひとりきりになりな》と歌う歌詞はアルバム『SONGS』に収録されていた“bedside
baby blue”(《本当はきみになりたかった》)と裏表みたいな印象を受ける。というか、この曲だけじゃなくて、2曲目の“フォーエバーヤング”では《絵に書いた俺にきっと似てはいないけど/フォーエバーヤング/まだお楽しみはこれから》と歌う“フォーエバーヤング”も、《お前とあいつとそいつとは/絶対
友達になんてなりたくないんだ》とラップする“All Tomorrow's
Tokyo”も、《信じられねえな/俺たちはもう大人になったんだって》と歌うバラード“未成年”も、どの曲も、「ひとりでいること」「変わっていくこと」をひとつも恐れていない。悲しむでも、儚むでもなく、きっと顔を上げて進んでいく姿が見える。

もちろんラブ人間ってそういうバンドだったんだけど、『SONGS』の先で、その強度、タフさが一層増している気がする。別に直接見たわけではないけど、たぶんいま、金田の目はランランと輝いているだろう。

限定なので、聴きたい人は会場に足を運んでください。先日アナウンスされたように、おかもとえみ(B)が年内をもって「卒業」というタイミングでもある。今の5人のラブ人間を目に焼き付ける機会は、残り少ない。
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする