クリープハイプ・androp・米津玄師、珠玉の3マンを観る


約1年ぶりの「山崎死闘編」を、なんばHatchでたっぷり堪能する。トップバッターは米津玄師で、対バンライヴ自体が高校生時代以来だとか。威勢のよいカウントの声に驚かされるほど気合が入っていて、新作曲は控え目だったがハチ曲もしっかり披露。抑制を効かせてダイナミズムを増したバンドも、今後が楽しみだ。

2番手のandropは、高度な演奏スキルをシンガロングとダンスのために惜しみなく注ぎ込む。ツアーを終えたばかりでさすがに盤石だったし、ラストの“Yeah! Yeah! Yeah!”までオーディエンスの歌声が止まらなかった。内澤は、まだギタリスト専任だった頃、山崎洋一郎氏にデモを送り、「いつか一緒にやろう」と返事をもらったことを感慨深そうに振り返っていた。

というわけでトリはクリープハイプ。いつものように飄々と姿を見せて、いつものようにタイトに、クソエモい曲を連発してくれる。赤ん坊が泣くのと同じくらい当たり前に、クリープハイプの愛は引きつって、哀しくて、いつも泣いている。この出演を機に、山崎総編集長のインタヴューを逆指名する不敵さも尾崎らしかった。後日、がっちりとライヴレポートします。(小池宏和)