the telephones、Last Partyを駆け抜ける

the telephones、Last Partyを駆け抜ける

遂にやってきたXデーにして、到達点のダンスフロア。Getting BetterとFREE THROWによるDJ、凛として時雨、dustbox、THE BAWDIES、syrup16g、9mm Parabellum Bullet、サカナクションが駆けつけ、コラボありカヴァーあり(時雨やシロップはさすがになかったけど)。また、温かく送り出す言葉あり、愛ゆえの挑発ありといった、華やかでセンチな1日である。

活動休止が発表されてから、テレフォンズのライヴはずっと感傷が零れていた。もっと言えば、テレフォンズは感傷を沸騰させるDISCOという場所で、ありとあらゆる感傷と向き合い続けてきたバンドだ。いつでも、感傷が、テレフォンズの立ち位置を決めていたのである。

Last Partyとは、皮肉にも、感傷を沸騰させ続けてきたテレフォンズが、もっともテレフォンズらしくいられる場所であった。楽しく踊って歌って、笑ったままフィニッシュしようと思うほどに、切なくなってしまうのである。なんだこれ。スペシャルな体験にも程があるだろう。

こんな気持ちにさせるバンド、テレフォンズ以外には地球上に存在しない。今はただ、このアホほど楽しくて、同じ分だけ切なかった1日に、ありがとう、お疲れさまと言いたい。詳しくは、ライヴレポートに書きます。(小池宏和)
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