SiM、疾風怒濤の武道館を目に焼き付ける

SiM、疾風怒濤の武道館を目に焼き付ける

結成から11年の、最初にして最後の武道館。ロックバンドとしてこの場所に立つことは大きなステータスではあるが、彼らは自分たちの活動と武道館が本当に関係あるのかどうかを考え抜き、武道館という器で何をするべきかを考え抜いてきた。

そしてあの4人はどうしたか。八角形のステージで、戦うようにロックした。それを取り囲むオーディエンスは、生身のサラウンドスピーカーのようであり、また特別な光景を生み出す装置のようだった。ルーレットで幸運なオーディエンスをステージ近くに招待し、49年前に武道館ロックコンサートの歴史を刻み始めたビートルズをリスペクトしながら、『Silence iz Mine』収録の“come together”カヴァーを披露した。

驚きと歓喜を提供し続けるという点で、紛れもなく偉大なロックコンサートだった。漆黒のテープキャノンがぶっ放される光景を、見たことがあるか? 2016年のニューアルバムリリースと、横浜アリーナワンマンも大決定。後日アップのライヴレポートを、ぜひチェックしてください。(小池宏和)
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