赤い公園の尖ったポップの「最新型」を、対バンツアー最終日に観た

赤い公園の尖ったポップの「最新型」を、対バンツアー最終日に観た

やっぱり赤い公園は底抜けにポップなバンドだ。というか、「全力でポップを楽しんでいる」バンドだ。
ということがよくわかるライヴだった。

赤い公園の東名阪対バンツアー「http://KOIKI/NAMAIKI/EKOHI-KI.com/」ファイナル、LIQUIDROOM ebisu。津野米咲のかき鳴らすコードが痺れるくらいに歪んで軋んでいても、佐藤千明の歌がどれだけドラマチックなオーラに満ちていても、それこそ「ホラーの後にラブコメ観たって楽しきゃいいじゃん」的な快感至上主義に則って、誰も手を伸ばさないような輝度と衝撃の果てへと勢いよく飛び込んでいく。そんなスリリングな楽しさが、この日のアクトにはあふれていた。

ニューシングル『KOIKI』の「リリース直前ツアー」ということで、“KOIKI”やカップリングの久保田利伸“LA・LA・LA LOVE SONG”カヴァーはもちろん、制作中の3rdアルバムから新曲“黄色い花”まで披露、新展開への期待をいやがうえにも煽っていた。そして、この日の対バンゲストはLEGO BIG MORL。ロックのメランコリアとストイシズムを極限まで磨き上げたようなサウンドを聞かせた中でも、「鼓動の使える数が決まってしまった世界の話」というカナタタケヒロの説明とともに演奏した新曲の、余命宣告すら福音に変えていくような珠玉のメロディが、ひときわ美しく胸に残った。

詳細レポは後日UP予定なのでしばしお待ちを。(高橋智樹)
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