ライヴが終わってしばらく経つが、余韻が耳に残っている。全17曲。アンコールはなし、およそ2時間弱。おそらくライヴとしては短いと言われる部類なのだろうが、美しい光の演出のなかで、続々と繰り出される爆音と狂騒、美しい残響。そして壮絶なラストナンバー“傍観”。時雨にしか作れない圧倒的な世界観にただ打ちひしがれた。
今年の時雨は、1月に初のベスト盤『Best of Tornado』、9月にはミニアルバム『es or s』をリリース。さらに、それに伴う「Hyper Tornado Tour 2015」と「S.O.S. Tour 2015」という2本のツアーを開催と、近年稀に見る精力的な活動を続けてきた。そんな2015年の有終の美を飾るべく行われたワンマンだけに、この日の時雨のライヴは完璧だった。
恒例のピエール中野(Dr)によるハイテンションなMCでは、本日11月20日が敬愛するX JAPANのドラマーYOSHIKIの誕生日ということで「YOSHIKIさん!誕生日おめでとうー!!」と絶叫する一幕も。相変わらずMCとのギャップもスゴイのです。(秦理絵)