最後まで自分たちらしく、思いきり騒がしくブチ上がるためにこしらえた舞台は、渋谷の計3会場・4ステージを同時稼働させるサーキットライヴ。
出演は、Ken Yokoyama、Crossfaith、LITE、The BONEZ、MAN WITH A MISSION、Crystal Lake、HER NAME IN BLOOD、STORM OF VOID、SNORT、HEY-SMITH、COUNTRY YARD、waterweed、LOYAL TO THE GRAVE、SIDE IMPACT、SWANKY DANK、Nothing To Declare、POP DISASTER。
見た限り、他バンドのステージに湿っぽい時間は一瞬たりとも存在しなかった。ていうか、盛り上がってFACTを悔しがらせてやろうとか、昨日も電話で解散を引き止めたとか、そうそう物分かりのいい顔ぶれでもない。だからこそ熱い。
そしてFACT。最初から最後まで、オーディエンスの歌声が止まらない。あの、メロディの変化がやたら多いFACTの曲が、しっかり分かち合われている。彼らは、日本のロックファンの耳を永久に変えたのだ。偉業である。解散を惜しむ理由なんか、それだけでも充分だ。
終盤、遂にボロ泣きしたHiroは、「だってさあ! すっげえ辛いことも一杯あったけど、すっげえ楽しかったんだ!」と涙声で叫んだ。こんなふうに泣ける機会が、人の一生には何度あるだろう。あらためて、ライヴレポート書きます。(小池宏和)